<明治から大正へ>第2回~日本勝利のインパクト

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調査研究本部主任研究員 浅海伸夫

日本の国際的地位上昇

青木周蔵
青木周蔵
栗野慎一郎
栗野慎一郎

 

 日露戦争の勝利によって、日本の国際的地位は格段に上昇しました。

 1905(明治38)年12月、同盟関係にある日本とイギリスの間で大使交換が行われ、それぞれ公使館は大使館に昇格しました。初代駐英大使に林董(はやしただす)が任命されました。

 間もなくアメリカ、ドイツ、フランスとも同様の措置が取られ、翌年1月、在ワシントン、ベルリン、バリの公使館は、いずれも日本大使館に格上げされました。アメリカは青木周蔵、ドイツは井上勝之助、フランスは栗野慎一郎がそれぞれ大使に任ぜられました。

 第1次世界大戦前までは、「大国」相互の間で「大使」が交換されるのが国際慣行でしたので、日本は「大国」として認知されたことになります。

 日露戦争では、イギリス、アメリカは日本を支援し、フランスは露仏同盟でロシアの側に立っていました。バルカン方面でロシアと対立していたドイツも、ロシアの関心を極東にそらそうとロシアを後押ししました。

 日本は、帝国主義国の利害が複雑に絡むこの戦争に勝利して、「大国」の仲間入りを果たし、世界の「8大強国(軍事大国)」の一つ、と称されるようになります。8か国とは、イギリス、アメリカ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、オーストリア・ハンガリー、そして8番目に日本でした。(中村隆英著『明治大正史(下)』)

 日露戦争は、単なる2国間の戦争ではありませんでした。

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1563119 0 「世界と日本」史 2020/10/21 05:20:00 2020/11/20 17:43:38 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201014-OYT8I50085-T.jpg?type=thumbnail

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