66年前の指揮権発動から考える「法相の責任」

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調査研究本部 丸山淳一

衆院本会議を終え、国会を出る河井克行・前法相。疑惑に対しては一貫して口をつぐんできた(6月17日)
衆院本会議を終え、国会を出る河井克行・前法相。疑惑に対しては一貫して口をつぐんできた(6月17日)

 衆院議員で前法相の河井克行容疑者が、妻で参院議員の案里容疑者とともに公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕された。案里容疑者が当選した昨年7月の参院選で、広島県議ら約100人にあわせて約2500万円を配って票の取りまとめなどを依頼した疑いがある。衆参の議員夫妻が公選法違反容疑で逮捕されるのも、法相を務めた国会議員が政治とカネの問題で検察に逮捕されるのも、前代未聞のことだ。

 法相といえば、克行容疑者の後任となった森雅子法相も、強引な法解釈の変更で黒川弘務・前東京高検検事長の定年を延長し、「黒川氏を検事総長に据えるための検察人事への介入だ」と批判された。結局、黒川氏は賭けマージャンという思わぬ形で高検検事長を辞職し、政府が提出した検察庁法改正案も「黒川氏の定年延長を後追いで容認するものだ」という批判を受けて廃案となったのはご存じの通り。克行容疑者は安倍首相の側近とされ、黒川氏も“官邸の守護神”と呼ばれていたから、首相官邸も批判の矢面に立たされている。

 時の政権と検察の関係は、過去にも問題になっている。今回の検察庁法改正に反対し、改正案を廃案にする原動力となった検察OBらが出した声明は、その代表例に、昭和29年(1954年)に法相が指揮権を発動した「造船疑獄」をあげている。安倍首相の大叔父で、当時与党・自由党の幹事長だった佐藤栄作(1901~75)の逮捕が見送られた日本の海運・造船業界の復興資金をめぐる大規模な贈収賄事件だ。

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1297038 0 今につながる日本史 2020/06/24 10:00:00 2020/06/23 23:14:52 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/06/20200622-OYT8I50075-T.jpg?type=thumbnail

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