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歴史を作った魅力あふれる男たち…高橋英樹さん、大河ドラマを語る(前編)

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調査研究本部 丸山淳一

インタビューに答える高橋英樹さん
インタビューに答える高橋英樹さん

 新型コロナウイルスの影響で、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の収録ができず、放送が途中で休止するという前代未聞の事態になっている。放送休止中に過去の大河ドラマを振り返る番組に出演している俳優の高橋英樹さんは、過去9作に出演し、大河ドラマに並々ならぬ思いを持っている。いつもとは趣向を変えて、役柄作りに時間を費やし、歴史にも造詣の深い高橋さんが自分の演じた歴史上の人物や、時代劇への愛を熱く語ったロングインタビューを2回に分けてお届けする。

「お前は下手だ」と二代目尾上松緑に言われ

 ――高橋さんは大河ドラマ9作に出演され、時代劇にはなくてはならない存在ですが、もともと時代劇が好きだったのですか。

 時代劇は好きで学生時代から映画をずいぶん見ていましたが、日活では青春映画や任侠映画に出ていて、時代劇に出ることは全く考えていませんでした。着物や刀の所作は学んでいましたが、それは任侠(にんきょう)映画のためでした。任侠はきちんとした「形」を崩して演じますが、それにはまず形を身につけなければなりません。着物の裾を格好よく「ぴらっ、ぴらっ」とさせて歩く裾さばきや、正眼の刀の構えなど、「インナーマッスル(体幹深層筋)」の鍛錬です。空いている時間は歌舞伎や新派の劇を見て必死に勉強しました。

 形を身につけるには日本舞踊がいいと思い、藤間流の家元をしていた二代目尾上松緑(おのえしょうろく)(1913~89)の門弟になりました。松緑は私を家に招いてかわいがってくれましたが、お前は下手くそだ、もっと勉強しなきゃダメだと言われ続けましたよ。「お前が下手だなって思う役者よりお前の方が下手だ。そこそこだなと思う役者はお前より相当うまい。うまいと思った役者は手の届かないほどうまい」とね。確かに今自分で見返すと「あーあ」と思うほど下手でしたね。

北林谷栄さんから教わった役作り

 ――私が大河ドラマで高橋さんを知ったのは『国盗り物語』の織田信長(1534~82)からですが、下手どころか、どの役もはまり役だなあと思います。歴史上の人物を演じる時に大事なことは。

 日活に入って劇団民芸で演技の訓練を受けた時、北林谷栄(1911~2010)さんから「役作りというのは人物の背景を作ること」と教わりました。どこで生まれ、どう育ち、だれの影響を受けたのか、といった背景がしっかり作れれば、どういう人物として演じればいいかがわかります。歴史上の人物を演じる場合は、特に背景をしっかり作り上げることが大事です。歴史家や小説家の先生からフィクションではない逸話を聞いて、面白いと思ったものをその人物の背景にぺたぺたと貼り付けていくわけです。

 背景ができて人物像がつかめると、しゃべり方やしぐさもおのずと決まってきます。この作業は役者自らやらないといけません。セリフは台本に書いてありますが、セリフの後にコンマ何秒の間を取るかは役者が決める。そのコンマ何秒によって、演じる人物の性格が変わってきます。それが役者の面白さでもあるわけです。

忘れられない萬屋錦之介との15分間ワンロール

『竜馬がゆく』の武市半平太(左から2人目)
『竜馬がゆく』の武市半平太(左から2人目)

 初めて時代劇でかつらを(かぶ)ったのが大河ドラマ「竜馬がゆく」の武市(たけち)半平太(瑞山、1829~65)です。
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1328106 0 今につながる日本史 2020/07/08 10:00:00 2020/07/31 16:13:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200707-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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