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NYの都会的な雰囲気漂わせた日野皓正「シティ・コネクション」
世界的にフュージョン旋風が吹き荒れる中、日本でも多くのジャズ奏者がこの路線を歩み、1977年の渡辺貞夫(サックス)のアルバム「マイ・ディア・ライフ」を機に、一気に一大ブームとなっていった。その時期に渡辺と並ぶ立役者となったのが、トランペット奏者の日野

その成果が花開いたのが、79年に出したリーダー作「シティ・コネクション」だった。渡辺の代表作「カリフォルニア・シャワー」が米西海岸のカラッと乾いたサウンドを基調としたのに対し、この作品は日野が住むニューヨークの都会的な雰囲気を漂わせていた。例えるなら、前者は快晴の昼下がり、後者はネオンきらめく夜のイメージといったところか。この作品について日野は「ハリー・ウィテカーとレオン・ペンダーヴィスという親しくしていたアレンジャーと組んで、当時のニューヨークの最先端のサウンドを取り入れた。自作曲はバラード2曲だけで、あとは2人に任せたのが吉と出たのかもしれない」と語っている。
表題曲が洋酒メーカーのCMに起用されたこともあり、アルバムは大ヒット。日本を離れていた日野が、またもやスターとしての存在感を発揮することとなった。
中村照夫はファンクの要素、川崎燎はロック色…ジャンルの枠超えた個性派たち

60年代からニューヨークに住む中村照夫(ベース)率いるライジングサンは、ファンクの要素がにじむ77年の「マンハッタン・スペシャル」を米国でヒットさせた。菊地
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