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野党再生のカギ?…政策立案助けるシンクタンクの役割

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編集委員 伊藤俊行

 今、使っているパソコンの文章入力ソフトは、「シンクタンク」と入力すると、「要言い換え」の表示が出て、「調査研究機関」か「政策研究機関」と表記するよう指示してくる。

 シンクタンクが耳慣れない言葉だった時代の遺物のようにも感じる。

 すっかり人口に (かい)(しゃ) したシンクタンクは、選挙本位で政策論争は二の次となった日本の政治に、活力と熟議を取り戻す可能性を秘めている。

民間よりも霞が関

「中曽根康弘賞」の授賞式であいさつする麻生氏(11月29日、東京都内で)
「中曽根康弘賞」の授賞式であいさつする麻生氏(11月29日、東京都内で)

 10月22日、中曽根康弘元首相の死去後、しばらく空席となっていた「中曽根康弘世界平和研究所」の新会長に、麻生太郎・元首相(現・自民党副総裁)が選出された。

 麻生氏は、同研究所が若い研究者を表彰する11月29日の「中曽根康弘賞」の授賞式で、日本のシンクタンクの充実を訴えた。

 「世界、特にアメリカは、いろいろな財団、研究所がある。政策提言が大きな影響力を持つ。日本は、シンクタンクというようなものが、あまり民間では発達しなかった。巨大な官僚機構がシンクタンクの代わりをなしていたのが大きな背景だろう」

 「財務省に(財務相として)8年9か月ほどいて、優秀な官僚がシンクタンクの一員として十分な能力はあるのは認めるけれど、日々の仕事に追われ、考えることが、能力はあっても体力的にも物理的にも難しいと実感した」

 「政府が発言しにくい部分でも、シンクタンクが代わりに提言をする。(自民)党(本部)は全国の仕事がどんどん入ってきて、ゆっくり考えるわけにもいかない。研究所のような組織をうまく(使って)やらなければならない」

米国では、時の政権の政策に影響を与えるシンクタンクが少なくない
米国では、時の政権の政策に影響を与えるシンクタンクが少なくない

 麻生氏が指摘したように、米国ではAEI(アメリカン・エンタープライズ研究所)、CSIS(戦略国際問題研究所)、ブルッキングス研究所、外交問題評議会、スティムソンセンター、ヘリテージ財団、ハドソン研究所など、時の政権の政策に影響を与えるシンクタンクが,政党の外に林立している。

 日本人研究員を受け入れている団体も多く、日米関係に関する政策提言も数多く出されてきた。

 米国の民主、共和両党をイデオロギー面から支援するような団体から、中立を 標榜(ひょうぼう) する団体まで性格は千差万別だが、政権交代が起きれば、政府の幹部候補の「宝庫」としても注目される点は共通する。

 いずれも、組織の性格は「政策研究機関」に近い。

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