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感染リスクを最小限に、二重マスクの正しい着け方は?

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編集委員 山口博弥

 新型コロナウイルス対策の「切り札」とされるワクチン接種。先進国の中で日本は大きく遅れてしまい、「ワクチン敗戦」とさえ言われましたが、ここへ来て、政府や各自治体、事業者、そして医療従事者たちの懸命な努力のおかげで、順調に接種が加速しています。

米国はコロナ規制を大幅緩和、日本はまだマスクが頼り

米カリフォルニア州サンタモニカの海岸近くを散策する人たち。マスクなしの姿も目立つ(6月15日)
米カリフォルニア州サンタモニカの海岸近くを散策する人たち。マスクなしの姿も目立つ(6月15日)

 米国のカリフォルニア州やニューヨーク州は先週、新型コロナウイルスに関する規制を大幅に緩和・解除しました。ワクチン接種を受ける人が増えるにつれて、感染者数が大きく減少したからです。ワクチン接種で住民が集団免疫を獲得すれば、以前の社会活動・経済活動を取り戻せる――。イスラエルと同様、米国の事例はこの理論をはっきり実証したと言えるでしょう。

 飲食店や小売店、映画館などの客数制限がなくなり、マスクを着用せずに街を自由に歩いて談笑する市民たち。こうした映像を見て、「そう遠くない将来の光景」と、希望を感じる日本人も多いのではないでしょうか。

 ただ、日本でワクチンを少なくとも1回接種した人の割合は、まだ全国民の16%ほど。関係者が猛烈に頑張って接種を急いでいるとは言え、集団免疫を獲得できるまでには、まだまだ時間がかかりそうです。新型コロナ対策として発令されていた緊急事態宣言は、沖縄を除く9都道府県で解除されましたが、ここで気を緩めてはダメです。感染力の強い変異ウイルスへの置き換わりも全国で進んでおり、接種が済んだ人が絶対に感染しないとは言い切れません。「マスクを着用し、3密を避け、換気を良くする」といった感染対策の基本は、しばらく徹底する必要があるのです。

マスクと鼻の間に隙間があると、感染防止効果が落ちる

 そこで今回は、またまたマスクの話です。

 先月下旬の朝の通勤電車で、私と同じ車両に、ウレタンマスクの上に不織布マスクを重ねる「二重マスク(ダブルマスキング)」をしている背広姿の若い男性がいました。その時のマスク着用を私が再現し、スマホで自撮りしてみました。

二重マスクの悪い着用例
二重マスクの悪い着用例
マスクと鼻の両側にかなり隙間が空いている
マスクと鼻の両側にかなり隙間が空いている

 このように、1枚目のウレタンマスクと鼻の両側にかなり隙間ができていました。二重マスクをするぐらいですから、この男性は感染対策には気をつけているのでしょう。それなのにこの着け方では、隙間からウイルスを含んだ飛まつやエアロゾルが浸入してしまい、感染予防効果が大きく下がってしまう。まるで、体中にびっしりと魔よけの経文を書いてもらったのに、耳にだけ書くのを忘れられた、怪談の「耳なし芳一」みたいです。

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2143269 0 なるほど!医療 2021/06/22 10:00:00 2021/06/22 15:08:07 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210618-OYT8I50087-T.jpg?type=thumbnail

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