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凶暴で臆病、発達障害?の「こまめ」

動物病院で爪を切ってもらう「こまめ」。かみつかないよう、エリザベスカラーを付けられています。
動物病院で爪を切ってもらう「こまめ」。かみつかないよう、エリザベスカラーを付けられています。

 こまめは、ひなたとは対照的でした。飼ってしばらくすると、凶暴な一面があることが分かったのです。頭や体をなでようとすると、すごく怖い顔でかみつこうとします。散歩のために首と胴体にはめるリードも、かみつくので危なくて付けられません。何とか頑張ってリードを付けて外に出たことはありますが、なかなか歩こうとしない。だから、散歩はあきらめました。その凶暴性は、臆病さの裏返しでした。動物病院に行くために自動車に乗せると、ぶるぶる震えて、そのうち脱ぷんします。ただ、人間の手は怖いけど足は怖くないみたいで、私が足でこまめの体をかいてやると、気持ちよさそうに身を預けていました。

こまめが床に一直線に並べた物の数々(2012年12月撮影)
こまめが床に一直線に並べた物の数々(2012年12月撮影)

 何年かたった時、おもしろいことに気づきました。こまめはフローリングの床で、部屋のどこからか拾ってきたぬいぐるみや鉛筆のキャップ、洗濯ばさみなどを自分の前に一直線に並べていたのです。こうしたことが何度かありました。このような「こだわり」は、もしかしたら発達障害のせいではないか、と考えています。ヒトの発達障害の一つ「自閉症スペクトラム」の子どもは、ミニカーなどのおもちゃを一直線に並べるのが好きな場合が少なくありませんから。

 こまめは、トイレシートでちゃんとおしっこをするのも苦手で、リビングのあちこちに粗相をしてました。私も妻も息子たちも、気づかずにおしっこを踏んづけてしまうことがよくあり、最初は「まめ~!」と怒ったりもしました。でも、(たぶん)障害のせいだから、怒っても仕方ありません。そのうち私たち家族は、おしっこを踏むと、「あ~、まめのトラップ(わな)にまた引っかかった~」と笑うようになったものです。

ママが大好き、水頭症の「わたげ」

珍しく洋服を着た(着せられた)「わたげ」
珍しく洋服を着た(着せられた)「わたげ」

 唯一の「娘」、わたげは、元気ではあるけど、ひなたやこまめよりはおとなしい性格、と感じていました。たしか、3歳だったある日、突然、硬直して、てんかんのような発作を起こしたので、動物病院に連れて行ったところ、「水頭症」と診断されました。脳室の中の脊髄液が増えて脳が圧迫され、様々な神経症状が表れる病気です。チワワのような超小型犬にはよく見られ、「おとなしい性格」と思ったのは病気のせいだったのでしょう。以来、朝は私が、液体の飲み薬をスポイトを使って口に直接注入していました。

 わたげは、とにかく妻(ママ)が大好きでした。いつもママと一緒に寝て、(感染の恐れがあるのでほんとは良くありませんが)口をぺろぺろなめ続ける。ママの口の中に自分の口を突っ込んだまま眠ったこともありました。ママと一緒にいる時、私や息子たちが顔を近づけて「僕にもぺろぺろして」と言うと、ものすごく怖い表情でほえるんです。普段のかわいい顔とのあまりのギャップがおもしろく、いつも家族で大笑いしていました。

 このように、性格も健康状態も3匹それぞれ異なっていましたが、愛情は変わりませんでした。私に懐いているひなたが一番かわいい、ということにはならない。発達障害のこまめも、水頭症のわたげも、それぞれ違ったかわいらしさがありました。

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2218823 0 なるほど!医療 2021/07/20 10:00:00 2021/07/20 10:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210716-OYT8I50065-T.jpg?type=thumbnail

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