増える会食 減る会見…政局迫る自民党

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政治部デスク 川上修

 ドイツの哲学者カントは、食事を1人で済ませることを極度に嫌った。ある日、食事相手がいなかった彼は、召し使いに館の前を通りがかった最初の1人を招くよう命じたほどだ。「リヨンの料理人 ポール・ボキューズ自伝」(晶文社)に、そう書いてある。

 語らいながら楽しむ食事は人生を豊かにする。コロナ禍でそんな常識が通じなくなり、「大人数での会食」が悪者扱いされる今の風潮は、カントの有名な言葉を借りれば「コペルニクス的転回」と言えるかもしれない。

故・吉田博美前参院幹事長の墓参り後、記者団の取材に応じる石破茂・元幹事長。他派閥の議員とも会食を重ねている。(8月7日、東京都新宿区で)
故・吉田博美前参院幹事長の墓参り後、記者団の取材に応じる石破茂・元幹事長。他派閥の議員とも会食を重ねている。(8月7日、東京都新宿区で)

 会食は、人と人との心理的距離を縮め、相手の本音を引き出す上でも有効だ。大方の政治家は、その効用をよく理解している。それが証拠に、かつては「料亭政治」という言葉があった。緊急事態宣言の発令中こそ自粛していたが、自民党の有力者たちは連日のように会食を重ねている。会食よりも自宅での読書を好む石破茂・元幹事長でさえ、最近は会食の機会を増やしているそうだ。

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1428391 0 デスクの目~政治部 2020/08/24 15:00:00 2020/08/24 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200817-OYT8I50051-T.jpg?type=thumbnail

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