「スイッチ」入った二階氏、「ポスト安倍」の主語と目的語は

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政治部デスク 川上修

辞意を表明する安倍首相の記者会見を伝える街頭の大型モニター(8月28日午後5時32分、東京都新宿区で)
辞意を表明する安倍首相の記者会見を伝える街頭の大型モニター(8月28日午後5時32分、東京都新宿区で)

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」。川端康成の名作「雪国」は、この有名な書き出しで始まる。のちに英訳した日本学者のサイデンスデッカーは、原文にない主語を「汽車」にした。

 「雪国」に限らず、日本語の文章が主語抜きでも成り立つのは、気心しれた身内同士のムラ社会ならではと言える。自己主張を嫌う日本人の生き方にも、なじんでいる。

 もちろん例外はある。永田町という政治の世界では、主語が重きをなす。互いの利害が常にぶつかるからだろう。例えば、官僚が政策を決める時、根回しを受けなかった政治家が「『俺』は聞いていない」とへそを曲げることは日常茶飯事だ。逆に、官僚が「『総理』の意向です」と突っぱねることもある。

 政局ともなれば、主語抜きには考えられない。「誰と誰が会ったか」というたった一つの情報が、しばしば大きな意味を持つ。その怖さが骨身に染みている我々メディアは、キーマンの一挙手一投足に耳目をそばだたせる。

 安倍首相が先月28日に辞任表明し、永田町は一気に政局の季節を迎えた。

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1459502 0 デスクの目~政治部 2020/09/07 15:00:00 2020/09/07 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200831-OYT8I50035-T.jpg?type=thumbnail

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