「令和の運び屋」は大規模ワクチン接種を成功に導けるか

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政治部デスク 芳村健次

 江戸時代の飛脚は、江戸から京都までの約490kmを3日で走り抜けたという。今のように舗装されていないデコボコ道を、わらじ姿で、夜は(ちょう)(ちん)のあかりを頼りに走り、手紙や荷物を送り届けた。電車や車、ましてやインターネットのない時代。飛脚の役割は重く、大名行列を横切ることさえ許されていた。

 飛脚ならぬ、「令和の運び屋」を目指すと宣言したのが、河野太郎行政・規制改革相だ。

新型コロナウイルスのワクチン接種の調整担当に起用され、閣議に臨む河野行革相(左)と田村厚労相(19日、首相官邸で)
新型コロナウイルスのワクチン接種の調整担当に起用され、閣議に臨む河野行革相(左)と田村厚労相(19日、首相官邸で)

 菅義偉首相から新型コロナウイルスのワクチン担当に指名された河野氏。1月22日の参院本会議で、国民民主党の榛葉賀津也幹事長から「自他ともに認める令和の『壊し屋』だ。大規模なワクチン接種に求められる周到な事前調整とコンセンサス作りは最も苦手」と挑発されると、「令和の『運び屋』と言われるよう頑張っていく」と切り返した。

 政府は、ワクチン接種を「感染対策の切り札」と重視する。2月下旬の接種開始を目指すが、課題は山積している。空輸したワクチンを全国各地に輸送し、保管するには大量の超低温冷凍庫が必要だ。医療従事者や接種会場、ワクチン保管場所の確保に加え、住民の接種情報を管理しなければならない。

 業務を担う政府の担当省庁は、複雑に入り組んでいる。厚生労働省がワクチンの承認、国土交通省は輸送を担う。冷凍庫の確保は経済産業省が担当し、総務省が自治体との連携を支援する。さらに、感染性廃棄物を所管する環境省もかかわる。

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1811150 0 デスクの目~政治部 2021/02/01 15:00:00 2021/02/01 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210128-OYT8I50045-T.jpg?type=thumbnail

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