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専門家の不満爆発、「シャンシャン総会」が覆された新型コロナ分科会

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政治部デスク 芳村健次

 「お手を拝借、イョー」
 「シャシャシャン、シャシャシャン、シャシャシャン、シャン」

昔は形式的な議事進行で株主総会を早めに終わらせる「シャンシャン総会」が多かった
昔は形式的な議事進行で株主総会を早めに終わらせる「シャンシャン総会」が多かった

 新型コロナウイルスに伴う自粛で、歓送迎会や忘年会につきものの「手締め」をする機会もめっきり減った。この手締め、江戸時代に町人の間で広まったらしい。3回ずつ打つと計9回、「九」になり、締めの「一」を加えて「丸」になる。「物事を丸く収める」との意味が込められているという。

 ここから生まれたのが「シャンシャン」という表現だ。有名なのがシャンシャン総会。形式的な議事進行で、会社側の議案を粛々と可決する株主総会のことだ。物言う株主が増え、最近ではめっきり減ったが、シャンシャンで終わる会議は今もよく目にする。事前に根回しを済ませ、会議本番は台本通りの発言があり、あらかじめ決まった結論に導かれる。政府が作る有識者会議では、こうした予定調和が珍しくない。

 では、何のために有識者会議を開くのかと言えば、政府の方針に専門家のお墨付きを得るためだ。「会議の前に結論はほぼ決まっている。その方向に沿った専門家を多めに集め、中立的な人を何人か入れる。人選が終われば会議は終わったようなもの」。以前、経済官庁の幹部にこんな話を聞いた。だから政府の有識者会議はつまらないのかと、妙に納得したものだ。

基本的対処方針分科会であいさつする西村康稔経済再生相(前列右)。左は尾身茂会長(5月14日午前、東京都千代田区で)
基本的対処方針分科会であいさつする西村康稔経済再生相(前列右)。左は尾身茂会長(5月14日午前、東京都千代田区で)

 5月14日、シャンシャンで終わるはずだった新型コロナに関する政府の基本的対処方針分科会が、大荒れとなった。

 西村康稔経済再生相は、群馬や岡山など5県をまん延防止等重点措置に追加する政府案を説明し、了承を求めた。ところが、専門家の委員から「手ぬるい」「もっと強い措置が必要だ」と異論が噴出。慌てた西村氏は途中で会議を抜け、菅義偉首相のもとに向かった。菅氏は「専門家がそこまで言うなら仕方がない」と折れ、北海道、岡山、広島の3道県への緊急事態宣言発令に方針転換した。

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2072455 0 デスクの目~政治部 2021/05/24 15:00:00 2021/05/24 15:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210520-OYT8I50024-T.jpg?type=thumbnail

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