支持率低迷の菅首相、「無風」総裁選で再選?…河野氏は風雲を起こせるか

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政治部デスク 芳村健次

 次世代を担うニューリーダーの名前を1字ずつ並べる。政界でよく用いられる造語だ。

 佐藤政権では「三角大福中」(三木武夫、田中角栄、大平正芳、福田赳夫、中曽根康弘各氏)が台頭し、いずれも後に首相の座を射止めた。中曽根政権のもとでは「安竹宮」(安倍晋太郎、竹下登、宮沢喜一各氏)がしのぎを削り、小泉政権下では「麻垣康三」(麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三各氏)と言われた。

沖縄県を除く9都道府県の緊急事態宣言解除などについて記者会見する菅首相(6月17日、首相官邸で)
沖縄県を除く9都道府県の緊急事態宣言解除などについて記者会見する菅首相(6月17日、首相官邸で)

 最近は気の利いた造語を耳にしない。作ろうにも作れない。9月末の菅義偉首相の自民党総裁任期まで3か月余り。ニューリーダー候補たちが、「我こそは」と名乗りを上げる準備に余念がないかと思いきや、党内は静寂に包まれている。

 「よほどのことがない限り、菅首相の再選で決まり」

 若手からベテランまでが、こう口をそろえる。首相が抜群の実績を残し、国民の人気を集めているのならうなずける。しかし、実際には新型コロナウイルス対策で四苦八苦し、内閣支持率は低迷している。読売新聞の6月の全国世論調査で、菅内閣の支持率は37%と発足以来の最低を記録し、不支持率が50%に上った。

 それでも、総裁選が「無風」と予想されるのはなぜか。有力な対抗馬がいないのだ。

 総裁選の常連となった石破茂・元幹事長は、「党内の支持拡大」という従来からの課題を克服できないまま。岸田文雄・前政調会長も殻を打ち破れず、国民の知名度は一向に上がらない。その結果、消去法で「菅再選」となる。

 総裁選が盛り上がりに欠ける一方、「菅再選」後を見据えた主導権争いだけが激しさを増している。菅政権の生みの親となった二階俊博幹事長に対し、安倍晋三・前首相と麻生太郎・副総理兼財務相の「A連合」は、議員連盟を発足させて巻き返しに躍起だ。

ワクチン接種を受ける河野行政・規制改革相(6月21日、東京都千代田区で)
ワクチン接種を受ける河野行政・規制改革相(6月21日、東京都千代田区で)

 無風ムードが漂う中、河野太郎行政・規制改革相の動きがにわかに関心を集めている。

 河野氏が自らの政策をまとめた本を執筆しているというのだ。ワクチン接種担当として多忙を極めているにもかかわらずだ。党内では「総裁選に出馬することになった場合を想定した準備では」と臆測を呼んでいる。

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2157824 0 デスクの目~政治部 2021/06/28 15:00:00 2021/08/26 10:32:45 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210624-OYT8I50047-T.jpg?type=thumbnail

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