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編集委員 伊藤俊行

 誰が考えたのか、今日から始まった本欄のタイトル「広角多角」は、執筆陣に原稿の心構えを示しているようで、その実、菅義偉政権を考えるヒントをくれている。ありがたい。

9月に行われたイタリア国民投票の開票作業=ロイター
9月に行われたイタリア国民投票の開票作業=ロイター

 安倍晋三前首相の政権運営は、けっこう広角で多角だった。保守派が喝采した安全保障政策からリベラルのお株を奪う社会保障政策まで、右に左に打ち分けた。看板倒れも多かったとはいえ、政策課題を次々と示し、単線的ではなかった。

 菅首相のスタートダッシュは、広角多角ではなく、狙いをしぼり、一気に突破を図る印象だ。デジタル庁しかり、携帯電話料金引き下げしかり、不妊治療への保険適用しかり。

 速度を上げれば、目的地に着くのは早い。ただし、視野が狭まり、事故のリスクも高まる。速度を落とすと、時間と引き換えに周囲はよく見える。今の菅首相は、ひたすら全速力だ。

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1522211 0 広角多角 2020/10/05 10:00:00 2020/10/19 09:25:45 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201005-OYT8I50005-T.jpg?type=thumbnail

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