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老いの円熟・若い覇気…互いの「恵み」認めれば

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編集委員 伊藤俊行

 100年以上も生きてなお、「老年をとがめるいわれを持たぬゆえに」と研究を続ける107歳のシチリアの学者がいる。ギリシャの弁論家は94歳で大著を書き、アフリカの王は90歳で「余すところなく義務や責務を果たす」頑健さだ――。

 古代ローマの哲学者キケローが著した「老年について」で、政治家・大カトーが紹介する賢者に劣らず、現代は高齢のリーダーのタフな働きぶりが目立つ。

就任式で宣誓するバイデン氏(AP)
就任式で宣誓するバイデン氏(AP)

 米国では、74歳のドナルド・トランプ氏が去ったホワイトハウスに78歳のジョー・バイデン氏が入った。歴代2人目のカトリック教徒である新大統領が選挙後に電話で会談したローマ教皇フランシスコは、8年前の選出時に76歳だった。

 マレーシアのマハティール・ビン・モハマド氏は92歳で首相に返り咲き、2年近く政権を率いた。

 昨年9月の就任時に71歳だった菅義偉首相は、今年12月に73歳になる。

退任したトランプ氏(AP)
退任したトランプ氏(AP)

 バイデン氏が長く務めた上院(セナート)は、古代ローマの元老院(セナートゥス)が語源で、大カトーは「老人(セネース)に思慮と理性と見識が備わっていないなら、国の最高機関をセナートゥスと名づけなかったろう」と語る。

 残念ながら、年を重ねても思慮を欠き、米社会の分断を深めた人物もいた。セナート出身の後任者は、どう振る舞うだろうか。

菅首相
菅首相

 分断は貧富や思想だけでなく、世代にも生じる。

 新型コロナウイルスとの戦いでは、感染を恐れぬ若者と、重症化リスクのある高齢者とで危機感の違いが大きい。古希を超えた首相を含め、若者に外出や会食の自制を求める側の政治家が禁を破る事例も、相次いでいる。これでは、世代間の分断や対立の芽を摘むのは難しい。心配だ。

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1811119 0 広角多角 2021/02/01 08:33:00 2021/02/01 09:37:40 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210131-OYT8I50003-T.jpg?type=thumbnail

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