読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

孤独の形は多様でも

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

編集委員 森川暁子

 孤独は、多様だ。

 筆者は独身やひとり暮らしにまつわる取材をしている。これまでに多くの人が「孤独」について語ってくれた。「寂しさ」や「孤独死」も含め、紙面に載った言葉を集めた。

「夜 ぼーっとひとり座ってる このさみしさね」
「夜 ぼーっとひとり座ってる このさみしさね」

 質問に、重たい球を投げ返してきたのは、昨年84歳で亡くなった元プロ野球監督の野村克也さんだ。

 「夜、ぼーっとひとりで、応接間に座ってる。なんともいえないですね。寝るのも食べるのも、だれもそばにいない、話し相手がいないっていう、このさみしさね」(2019年2月10日朝刊)。妻、沙知代さん亡き後の、動かしがたい孤独感が伝わってきた。

 孤独は、ひとりのときに感じるとは限らない。お笑い芸人・ヒロシさん(49)はこう話した。

「大勢の中 孤独感」
「大勢の中 孤独感」

 「ぼくはずっとひとりなんで、さみしいって思われてる。でも、何がさみしいかって、一番さみしいのは、大人数のなかで感じる孤独です。コンパでおれだけ話しかけられないとか、テレビで華やかなタレントたちの中に入っていけない、みたいなすごい疎外感。ひとりのさみしさなんかたかが知れてます」(19年1月5日夕刊)

 一見和気あいあいとした場も孤独と無縁ではない。

「期待するから さみしい」
「期待するから さみしい」

 とにかく手をつなげばよい、という話でもない。「みんなで」が苦手な人もいる。集団がしんどいとき、「孤独」は少し、ほっとするような響きを帯びる。

 ひとりレジャーの楽しみ方を紹介した「ソロ活女子のススメ」の著者、朝井麻由美さん(35)はいう。

 「『ひとりクリスマス』がさみしいのは期待をするからです。家族を描いたCMとかが刷り込まれ、無意識のうちに期待する。でも、自分が幸せかどうかは自分しか決められない。幸せの尺度を外に求めると不幸になるだけだと思いました」(18年4月7日夕刊)

 さまざまな在り方が許容されるようにと切に願う。

残り:1119文字/全文:2206文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
1927935 0 広角多角 2021/03/22 11:40:00 2021/03/22 11:40:00 元プロ野球監督・野村克也さん。妻の沙知代さんを亡くして1年あまり。「ぼやきを聞いてくれる人がいない」と、ひとりを語る野村さん。東京都千代田区で。2019年1月24日撮影。同年2月10日朝刊[シングルスタイル]「ひとりのページへようこそ」掲載。のむら・かつや…野球評論家。1935年、京都府生まれ。峰山高校から54年にテスト生として南海ホークスに入団。歴代2位の通算657本塁打を記録。ホークスの選手兼監督をはじめ4球団で監督を務め、ヤクルトスワローズを3度日本一に導いた。「なにもできない夫が、妻を亡くしたら」(PHP新書)など著書多数。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210322-OYT8I50001-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)