読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

「ハイキョウ」に悩む 野党第1党の未来

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

編集委員 伊藤俊行

 好きなのに嫌い。嫌いなのに好き。人は時々、相反する感情を同時に抱く。愛憎は、無意識だと区別がつかないという説も聞く。

 先の立憲民主党の代表選でも、「拝する」と「排する」という正反対の「ハイ」な感情が交錯した。向かう先は、1か月前の衆院選で共闘した共産党だった。

立憲民主党代表選に出馬した(左から)泉健太氏、小川淳也氏、逢坂誠二氏、西村智奈美氏
立憲民主党代表選に出馬した(左から)泉健太氏、小川淳也氏、逢坂誠二氏、西村智奈美氏

 逢坂誠二、小川淳也、泉健太、西村智奈美の4候補とも、共産党の集票力に対して一定の「拝」を持ちながら、衆院選で野党共闘が思ったような成績を残せなかったショックから「排」の思いもにじませた。

 「ハイキョウ(拝共)」のようでもあり、「ハイキョウ(排共)」にも見える。「分かりにくい」「曖昧だ」との批判も浴びた。

 日本の左派、リベラルの盛衰で「ハイキョウ」は一つのキーワードだった。

共産党・志位和夫委員長
共産党・志位和夫委員長

 55年体制で自民党に対抗する野党第1党だった社会党には、「共産党と組めば、ひさしを貸して母屋を取られる」と考える「排共」と、「共産党が太陽で、我々は月」とコンプレックスを抱く「拝共」とが混在した。どちらの「ハイキョウ」も、共産党と行動を共にできない。それでも、社会党右派と左派の路線対立や分裂のミシン目になった――。

 『戦後日本共産党私記』などの著書がある安東仁兵衛「現代の理論」元編集長が、鬼籍に入る2年前の1996年、社会党出身の村山富市首相の退陣後に、そう話していた。

 村山首相の知恵袋で、半世紀ほど前に社会党を揺さぶった「構造改革論」の論客は、村山政権を継いだ自民党の橋本竜太郎政権の下でも、社会党から社民党と名を改めた政党が、社会民主主義を日本の政治に根付かせると楽観していた。

村山富市首相(1994年7月)
村山富市首相(1994年7月)

 どこか宗教のようにも聞こえる「ハイキョウ」は、「構造改革三羽がらす」の一人として知られた加藤宣幸・元社会党書記の造語だったそうだ。

残り:858文字/全文:1976文字
読者会員限定記事です
新規登録ですぐ読む(読売新聞ご購読の方)
無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
2573885 0 広角多角 2021/12/06 11:14:00 2021/12/06 11:14:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/12/20211206-OYT8I50000-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)