[視点 ウクライナ危機]プーチン氏 無謀な賭け、露中心 秩序再構築狙う…名古屋外国語大学長 亀山郁夫氏

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 ロシアのウクライナ侵攻という暴挙の裏には何があるのか。様々な側面から識者に聞く。初回は、ゴルバチョフ元大統領にインタビューした著作もあるロシア文学者で、元東京外国語大学長の亀山郁夫さん(73)。

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かめやま・いくお 1949年生まれ。名古屋外国語大学長、世田谷文学館長。専門はロシア文学・ロシア文化論。主な著書に「磔(はりつけ)のロシア」「ゴルバチョフに会いに行く」ほか。訳書にドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」など。
かめやま・いくお 1949年生まれ。名古屋外国語大学長、世田谷文学館長。専門はロシア文学・ロシア文化論。主な著書に「磔(はりつけ)のロシア」「ゴルバチョフに会いに行く」ほか。訳書にドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」「罪と罰」など。

 侵攻の報を聞いて真っ先に思い出したのは、2014年のソチ五輪最終日の出来事だ。プーチン大統領も私も閉会式に出ていたその日、ウクライナで政変が起こり、親ロシア派の政権が崩壊。ヤヌコビッチ大統領は国外脱出を余儀なくされた。ロシアの復権を世界にアピールすべき晴れ舞台で恥をかかされた屈辱感を、プーチン氏はずっと抱いていたのだろう。今回の侵攻は、NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大への反発というロシアの国家としてのアイデンティティーの問題だけでなく、傷つけられた個人的なプライドを回復したいという感情も働いているのではないか。

 ソ連崩壊によって共産主義という大義が失われた後、プーチン氏が新たな国家的アイデンティティーのよりどころにしたのは「新ユーラシア主義」だ。ロシアを中心とした文明圏の再構築を企図するこの立場では、共に旧ソ連に属していたロシアとウクライナは不可分な「兄弟国」であり、ウクライナのNATO加盟はロシアにとって絶対認められないという結論になる。

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2791483 0 解説 2022/02/26 05:00:00 2022/03/07 11:07:12 2022/03/07 11:07:12 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/02/20220225-OYT8I50095-T.jpg?type=thumbnail

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