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    栗本薫さん未発表の私小説、障害の弟など描く

    • 「ラザロの旅」の原稿(東京都葛飾区立中央図書館で)
      「ラザロの旅」の原稿(東京都葛飾区立中央図書館で)

     長編ファンタジー小説「グイン・サーガ」シリーズなどで知られる作家の栗本薫さん(1953~2009年)の未発表の私小説「ラザロの旅」が見つかり、電子書籍として刊行された。栗本さんは東京都葛飾区出身で、遺族が区に寄贈した膨大な資料の中から発見された。栗本さんが手がけた私小説は少なく、創作の原点を知るうえで貴重な作品という。

     「ラザロの旅」は1978年、栗本さんが別のペンネーム「中島梓」で執筆。障害を抱え、自宅で寝たきりの弟への愛情や葛藤、大学時代の恋人との会話などに触れながら、自分の存在意義を執筆活動に見いだす心情を原稿用紙220枚に記している。

     同年、栗本さんは、推理小説「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞した。100巻を超える長編「グイン・サーガ」や、「魔界水滸伝」シリーズなどで人気を集めたが、2009年に膵臓すいぞうがんで死去した。

    (ここまで375文字 / 残り412文字)
    2018年08月10日 19時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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