「鈴木」のルーツは神官、居住した屋敷は老朽化

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

解体される前の鈴木屋敷(2018年6月頃、海南市提供)
解体される前の鈴木屋敷(2018年6月頃、海南市提供)
鈴木屋敷の復元イメージ図(海南市提供)
鈴木屋敷の復元イメージ図(海南市提供)

 全国に200万人いるとされる「鈴木」姓のルーツである一族が住んだ「鈴木屋敷」(和歌山県海南市藤白)の再生・復元に向けた取り組みが本格化している。海南市は事業費の一部に充てようと、企業版ふるさと納税制度(地方創生応援税制)を活用した寄付を全国の企業に呼びかけており、「『鈴木さんの古里』を復活させ、地域活性化につなげたい」としている。

 鈴木姓のルーツとされる一族は熊野で神官を務め、平安時代末期、海南市の藤白神社の境内に移り住んだと伝えられる。だが、1942年に122代当主が亡くなり、途絶えたという。

 市などによると、屋敷は江戸時代末頃の建築を含む木造平屋2棟があったが、老朽化で傷みが激しくなっていた。

 神社境内の「藤白王子跡」などの紀伊路が2015年、国史跡に追加指定されたことを受け、海南市教委が一帯の保存活用計画を文化庁に提出。藤白神社の総代や地元経済界などが「鈴木屋敷復元の会」を設立していた。

 18年7~10月に、鈴木屋敷の解体工事を実施。江戸時代後期の紀伊国名所図会に描かれている屋敷の絵を参考にしながら、20年度に復元工事に着手し、21年度末の完成を目指す。復元後は一般公開し、座敷から庭園の眺めも楽しんでもらう予定。

 総事業費は約1億5000万円の見込み。6割を国と県、市が分担する。

 残りは、市が企業版ふるさと納税制度を活用。1月から、各地の企業に1回10万円以上の寄付を募っている。寄付企業は税額控除の特例措置を受けることができ、既に、鈴木姓の会長がいる東京の会社から100万円の申し出が来ているという。

 市企画財政課は「熊野古道を訪れる人たちをもてなす場を提供したい。街のにぎわいを生み出す場になれば」としている。(道津保)

無断転載禁止
18972 0 エンタメ・文化 2019/01/11 21:37:00 2019/01/21 12:04:13 2019/01/21 12:04:13 解体される前の鈴木屋敷(2018年6月頃、海南市提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190111-OYT1I50016-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
The Japan News
発言小町
OTEKOMACHI
ささっとー
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ