[夕刊エンタメ]イマ推しっ!:シティーハンター…冴羽リョウ 20年の進化遂げ

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神谷明さん
神谷明さん

 人気アニメ「シティーハンター」の20年ぶりの新作「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」が、8日から公開される。あのスタイリッシュで都会的な作品がどうよみがえるのか、当時を知るファンほど期待と不安が入り交じるのでは。主人公・冴羽さえばリョウの声を務める神谷明さんも喜びと同時に「ちょっと待てよ、今できるのか……」という思いにかられたそう。果たして、どうなった!?(清川仁)

 「シティーハンター」は、主人公・冴羽リョウが様々な依頼を受け、法の裏側で悪を裁くアクションコメディーで、1985年から北条司さんが「週刊少年ジャンプ」で連載した。87年に始まったテレビアニメシリーズは91年に完結したが、その後もスペシャル版が放送された。

 70年代から活躍してきた声優、神谷さんにとって、リョウは「一番好きなキャラクター」という。神谷さんは「ゲッターロボ」「勇者ライディーン」など数々のロボットアニメの主人公を演じ、「うる星やつら」の面堂終太郎や「キン肉マン」では、二枚目半や三枚目役へと脱皮。「北斗の拳」で渋みのあるヒーロー役もモノにした。そして、「シティーハンター」。「リョウはそれらの要素を全部放り込んで成立するキャラクターだった。優しくて強くて渋くてドジで、ちょっぴりスケベ」。20年前に設立した事務所を「冴羽商事」と名付けたほどの愛着を持つ。

 それゆえに、新作の話を受けた時、1週間悩んだという。「原作をアニメ化する時よりも、みなさんのイメージが固まっている。責任のある仕事だと思った」。当時のリョウに戻るため、過去作を見直し、1年をかけてテンポと切り替えの速さを取り戻す訓練を行った。自身の声の収録が終わっても、音声のダビングに立ち会うなど新人以来の行動にも立ち返ったという。

 プロデューサーのように製作の進行を見守った結果、「今回の作品に携わった人たちがみんな、シティーハンターが大好き。愛にあふれた劇場版だということが分かった」。

 確かに、20年の時の流れを加味しながら、当時の設定を今に着地させた脚本と演出がまず見事。リョウへの依頼は、駅の伝言板に「XYZ」と書き込む決まりだったが、今作では冒頭、依頼人であるモデル・進藤亜衣(声・飯豊まりえさん)が、伝言板への書き込みをスマートフォンで写して送信するというスタイルにアレンジさせている。AIロボットやドローンも違和感なく登場する。一方で、相棒の槇村香が100tハンマーでリョウにお仕置きする“お約束シーン”も早々に登場。スピード感あるアクションも相まって、感傷に浸る間もなく、一気に物語の世界に引き込まれる。

 今作の主要キャラの一人、IT企業経営者、御国みくに真司の声を担当したのは、山寺宏一さん。初期の放送当時は新人で、端役を数多く演じていた。「シティーハンターの功労者の一人。人物設定を知った時、『山ちゃんしかいないよな』と思ったらズバリ。忙しいスケジュールの中、メインのキャラクターとして戻ってきてくれてうれしかった」

 御国は、香の幼なじみという設定で、香の少女時代も描かれる。様々な時の流れが多面的に交錯する意欲作に仕上がった。

426794 1 エンタメ・文化 2019/02/06 15:00:00 2019/02/07 18:59:47 2019/02/07 18:59:47 神谷明さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190206-OYT1I50040-T.jpg?type=thumbnail

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