学者で平城宮跡保存に尽力、直木孝次郎さん死去

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

亡くなった直木孝次郎さん
亡くなった直木孝次郎さん

 古代国家の形成過程の解明や遺跡保存に尽くした日本史学者で、大阪市立大名誉教授の直木孝次郎(なおき・こうじろう)さんが2日、老衰で死去した。100歳だった。告別式は親族で済ませた。喪主は長女、東野とうの美穂子さん。

 直木さんは兵庫県出身。1943年、京都帝大文学部卒。海軍兵学校教官などを経て、大阪市立大や岡山大、相愛大などで教授を務めた。天皇制や古代氏族の研究を発展させたほか、古墳時代に大和地方から河内地方への政権移動があったとする「河内政権論」を提唱した。著書に「日本古代国家の構造」「万葉集と古代史」などがある。

 文化財保存運動の先駆けでもあった。50年代から難波宮跡(大阪市)の保存運動にかかわり、平城宮跡(奈良市)では2度にわたる破壊の危機に立ち向かった。平城宮跡で近鉄の車庫建設が計画された62年には、着工寸前に「世界的にも固有の価値を誇るもの」と訴え、全国に広がる保存運動のきっかけを作った。

 長女の美穂子さんの夫は、歴史学者で奈良大名誉教授の東野治之氏。

 白石太一郎・国立歴史民俗博物館名誉教授(考古学)の話「古代史の研究者でありながら、考古学者との連携をよく理解され、考古学の成果にもたえず目を配られていた。惜しい先生を亡くし、残念です」

447118 0 エンタメ・文化 2019/02/16 22:31:00 2019/02/17 00:38:31 2019/02/17 00:38:31 難波宮・木簡座談会/直木孝次郎・大阪市立大学名誉教授(本社で)=野本裕人撮影 顔写真 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190216-OYT1I50083-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ