藤原定家が校訂、源氏物語「若紫」の写本を発見

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写本は証文などとともに、木箱に納められていた=土屋功撮影
写本は証文などとともに、木箱に納められていた=土屋功撮影

 平安時代に紫式部が創作した源氏物語(全54じょう)の第5帖「若紫」の写本が見つかり、鎌倉時代初期の歌人・藤原定家(1162~1241年)が校訂したと、確認された。公益財団法人「冷泉家時雨亭文庫」(京都市)が8日、発表した。

 紫式部の自筆原稿は現存しない。定家の筆跡が残る写本は「青表紙本」と呼ばれ、これまで4帖が確認されてきた。校訂者が判明している現存最古の写本群で、それぞれ重要文化財に指定されている。同文庫は、今回の「若紫」についても「重文級の発見」とする。

 定家の筆跡が確認された若紫の写本は縦21・9センチ、横14・3センチで132ページ。旧三河吉田藩主の大河内家が所蔵し、今年2月頃に東京都内の大河内家当主の自宅にあった木箱の中から見つかった。定家の子孫である冷泉家の同文庫が4月から鑑定した結果、青色の表紙、寸法、定家の筆跡の特徴などが現存する別の帖の青表紙本と一致した。

 定家は仕えた女性らに書写させた本文に校正を入れたとみられる。「若紫」は光源氏と後の伴侶となる紫の上との出会いを描く。

 ◆藤原定家=平安時代末期から鎌倉時代初期に活躍した公家・歌人。「小倉百人一首」「新古今和歌集」の選者としても知られる。自筆の日記「明月記」(国宝)では、源氏物語の写本の様子も記している。

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835627 0 エンタメ・文化 2019/10/08 21:28:00 2019/10/08 22:12:18 2019/10/08 22:12:18 新出の藤原定家筆の源氏物語にが納められていた箱など(7日午前、京都市上京区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/10/20191008-OYT1I50085-T.jpg?type=thumbnail

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