ニュース

「ねらわれた学園」「なぞの転校生」…作家・眉村卓さん死去

無断転載禁止
作家の眉村卓さん(2017年12月5日撮影)

 「ねらわれた学園」などのSF小説で知られた作家の眉村卓(まゆむら・たく、本名・村上卓児=むらかみ・たくじ)さんが3日午前4時1分、誤嚥性ごえんせい肺炎のため死去した。85歳だった。告別式は9日午後0時30分、大阪市阿倍野区阿倍野筋4の19の115市立葬祭場やすらぎ天空館。喪主は長女、知子(ともこ)さん。

 大阪市生まれ。星新一、小松左京らが加わった同人誌「宇宙じん」に参加。1961年にデビューした。超能力を使う少年少女が登場する「なぞの転校生」(1967年)、「ねらわれた学園」(76年)はベストセラーになり、映像化された。未来の管理社会を描く「司政官」シリーズの1作「消滅の光輪」で79年、泉鏡花文学賞を受賞。

 がんで闘病する妻のため約5年間ショートショートを書き続け、出版した「妻に捧げた1778話」(2004年)も話題を呼んだ。2009年から本紙「人生案内」の回答者を務めていた。12年に食道がんが見つかった。今年10月上旬に肺炎を発症し、入院していた。

 作家仲間の筒井康隆さんの話「SF草創期の盟友で戦友。僕の事務所と彼の勤務先が近く、彼が会いに来た。真面目でメモを持ち歩き、アイデアを書き留めていた。科学的なSFも柔らかい小説もうまかった。仲間が亡くなり、寂しい」

エンタメ・文化
ページTOP