[夕刊エンタメ]「テセウスの船」全員が満点…冬の連ドラ座談会

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 民放各局の冬の連続ドラマが始まりました。まだ、初回が放送されていない作品も一部あるため、冬期のドラマ座談会の対象は10作品。医療系のドラマが目立つ中、記者の支持を集めたのは、漫画が原作の作品でした。(テレビ取材班)

 ■座談会出席者

 石田汗太(石)♂ 59歳

 小林直貴(小)♂ 46歳

 浅川貴道(貴)♂ 41歳

 武田裕芸(芸)♂ 35歳

 久保 拓(拓)♂ 35歳

 佐伯美保(保)♀ 31歳

 田上拓明(田)♂ 28歳

多い医療系、切り口に違い

TBS系「テセウスの船」では、タイムスリップした心(竹内涼真=右)が、警察官の父親(鈴木亮平=左)が起こした殺人事件の謎に立ち向かい、過去を変えようともがく
TBS系「テセウスの船」では、タイムスリップした心(竹内涼真=右)が、警察官の父親(鈴木亮平=左)が起こした殺人事件の謎に立ち向かい、過去を変えようともがく

 拓 なんと全員が「テセウスの船」に満点を付けました。私は原作ファンですが、今回初参加の(芸)さんは?

 芸 原作は知らないけど、過去にタイムスリップし、悲劇を未然に防ごうとする心(竹内涼真)と父の佐野(鈴木亮平)の緊張感がたまらない。今期一番のおすすめです。

 貴 うん、特に佐野の冷たい目線と無表情さがいいし、ミステリーと人間ドラマがしっかりかみ合っている。

 保 家族の大切さに改めて気づかされます。心が崖で佐野を引き上げる場面は、胸に迫るものがありました。

 石 TBSの「日曜劇場」の底力を感じましたな。

 拓 一方、同局の他の2作品をはじめ、今期は病院を舞台にしたドラマが目立ちます。

脳神経外科医を天海祐希が好演する「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系)は、視聴率も上々のスタートを切った
脳神経外科医を天海祐希が好演する「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」(日本テレビ系)は、視聴率も上々のスタートを切った

 貴 医療系なら、脳外科医に光をあてた「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」がよかったな。天海祐希を柱に、椎名桔平、広瀬アリスらがしっかりキャラクターを確立している。

 石 スーパードクターものかと思ったら、皆どこか人間的な弱みを持っていてほっとした。これからも、林宏司の脚本には期待できますぞ。

 保 一見ありそうな話ですが、これからの展開で裏切ってほしいですね。

 田 エンディングのダンスがかっこよかった。天海の踊る姿は映える!

 芸 うーん。キャラ立ちといえば、意外性に富んだ「病室で念仏を唱えないでください」が好きだな。伊藤英明が髪をそり、医師にして僧侶を演じる。これこそ斬新そのものでしょう。

 石 こんな僧医、本当にいてもおかしくない雰囲気がありますな。ただ、初回は、病室で念仏を唱える場面をクライマックスにもってきたほうがよかったような……。

 田 いやいや、コメディータッチなのに、ふと生と死について考えさせられる瞬間がある良作ですよ。

 拓 なんだか、「病院もの座談会」になってきましたね。

 保 確かに今期は医療系が多いけど、それぞれ切り口が違っていて面白いと思います。その点、「恋はつづくよどこまでも」は恋愛要素に加え、新米看護師が仕事を覚えるために奮闘するという「お仕事もの」としても楽しめますよ。

 貴 主役の上白石萌音がけなげで、いい演技をするんだよね。テンポもいい。

 芸 出てくる人がみんな優しくて、ほっとする。最後まで見てしまうドラマってこういう作品かも。

 石 待て待て。皆、「アライブ がん専門医のカルテ」を忘れているのでは? 派手な演出ができる外科医ではなく、抗がん剤のプロが集う「腫瘍内科」が舞台というところに志の高さを感じますぞ。脚本・演出・演技の三拍子がそろった良作かと。

 保 確かに意欲作ですし、医師役の松下奈緒の奮闘に加え、葛藤する患者の心も丁寧に描いているのがいいですね。

 貴 患者役の石野真子、よかったなあ。朝日を見ながら、はーって息をつくシーンとか、じ~んとしたね。

「ケイジとケンジ」に好感

 田 「お仕事もの」といえば、「知らなくていいコト」で吉高由里子が、弊社で活躍してほしいくらい、特ダネ記者をかっこよく演じきっていました。

 小 うん、働く女性というテーマに加え、ミステリー、恋愛の要素もあって盛りだくさんだ。「父親の謎」という縦軸と、1話ごとにゲストを迎え、スクープ物語を楽しむ横軸の構成がいいな。吉高の母が、死の間際に言い残した「お父さんはキアヌ・リーブス……」ってどういうことなんだろう。タイトルも意味深長で、これは期待大だよ。

 拓 急に(小)さんの吉高愛があふれましたね。意味深長という点では、「10の秘密」が謎に満ちていて、今後の展開から目が離せそうにありません。

 芸 主人公の圭太(向井理)は、離婚後も一人娘の瞳(山田杏奈)を大切に育てる理想のパパなのかと思って見ていたんだけど……。瞳の誘拐も、元妻・由貴子(仲間由紀恵)の失踪も不可解で、「秘密」が何なのか勘ぐってしまうな。

 貴 おろおろする圭太が、次にいったいどう動くのか。今期、一番次回が気になる作品かも。

 田 謎解きも楽しいですが、ドラマにはやっぱり、かっこよさが大切じゃないですか? 「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」で、ミスパンダ役の清野菜名が見せた派手なアクションにほれぼれしました。

 保 ミスパンダと直輝(横浜流星)が現代社会の闇を暴く、という強いメッセージは、同じ日本テレビが昨年放送した「3年A組 今から皆さんは、人質です」を思い起こしました。

 石 ミスパンダの本名、川田レンは「彼は誰」のもじりかな。演出とストーリーにひねりがあるが、最後にうまく収束させてほしいですな。

 拓 残る2作は、いずれも刑事ドラマです。

桐谷健太(中央)が刑事を、東出昌大(左)が検事を演じる「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系)
桐谷健太(中央)が刑事を、東出昌大(左)が検事を演じる「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」(テレビ朝日系)

 貴 「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」は、刑事ものに手慣れたテレビ朝日ならではの作品だね。刑事と検事の微妙な関係が描けていて、僕ら記者にはぐっとくる。

 芸 関西出身の熱血刑事と、優秀な頭脳を持ちながらずれたところのある検事の組み合わせは、とても分かりやすくて好感が持てた。

 小 「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」も捨てがたい。前シリーズを見ていないが、それでもハラハラドキドキした。第1話のラストで、顔が血だらけになり、涙を流す沢村一樹の迫力がすごかった。

 石 本田翼のアクションもたいしたもの。ミスパンダと対決させたら面白いかも、なんて考えてしまいましたぞ。

 拓 まだ放送されていませんが、テレビ朝日の「女子高生の無駄づかい」と「アリバイ崩し承ります」、テレビ東京の「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」と「駐在刑事 Season2」も期待が持てます。今期、一番視聴者から支持されるのはどの作品か。読者の皆さんからの反響が楽しみです!

「イチオシ」「反論」募集

 読者の人気投票「私のイチオシ冬ドラマ」と「記者座談会への反論」を募集します。応募者には抽選で各局の特製グッズをプレゼント。投票するドラマと、希望のグッズは無関係で構いません。グッズは以下の通り。

 ▼日テレ系「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」ポスター(3人)▼TBS系「恋はつづくよどこまでも」クリアファイル(5人)▼テレ朝系「ケイジとケンジ 所轄と地検の24時」クリアファイル(5人)▼フジ系「10の秘密」付箋(5人)▼テレ東・ナナナのトートバッグ(黒)(3人)

 応募ははがき、ファクス、インターネットで〈1〉イチオシのドラマ〈2〉選んだ理由〈3〉希望のグッズ〈4〉記者座談会への意見と、郵便番号、住所、氏名、ペンネーム、年齢、職業(学年)、電話番号を明記し、〒100・8055 読売新聞東京本社文化部「イチオシ冬ドラマ」係へ。締め切りは2月3日(必着)。ファクス番号は03・3217・8292。

 インターネットでの応募はこちら

無断転載禁止
1009627 0 エンタメ・文化 2020/01/20 16:00:00 2020/01/20 17:43:25 2020/01/20 17:43:25 タイムスリップした心(竹内涼真=写真右)が、警察官の父親(鈴木亮平)が起こした殺人事件の謎に立ち向かい、過去を変えようともがく「テセウスの船」 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/01/20200120-OYT1I50027-T.jpg?type=thumbnail

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