作家で環境保護活動家のC・W・ニコルさん死去…79歳
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作家で環境保護活動家、探検家などとして知られたC・W・ニコルさんが3日、直腸がんで死去した。79歳だった。告別式は近親者で済ませた。
英・南ウェールズ生まれ。17歳でカナダに渡り、カナダ水産調査局北極生物研究所の技官として海洋哺乳類の調査研究にあたった。
1962年、空手修行のため初来日。エチオピアでの生活などの後、69年に再来日し、75年には沖縄海洋博のカナダ館副館長を務めた。78年、捕鯨基地だった和歌山県太地町に滞在した経験を生かし、後に青春冒険小説「
80年からは長野県の黒姫山麓に暮らし、森を再生させようと荒れ果てた里山を購入。「アファンの森」と名づけ、森林再生に尽力した。95年には、日本国籍を取得。2005年に、英国のエリザベス女王から名誉大英勲章を受けた。
著書に「盟約」「風を見た少年」など。
新型コロナウイルスの感染拡大で延期となった東京五輪聖火リレーで、今月2日に長野市内を走る聖火ランナーに選ばれていた。