長岡花火を縁に交流、大林監督の死去悼む…市長「悲しみに言葉もない」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

長岡造形大学で講義した時の大林さん。「表現とは他人のようにうまくやることではなく、自分らしく失敗することだ」と語っていた(2018年11月7日)
長岡造形大学で講義した時の大林さん。「表現とは他人のようにうまくやることではなく、自分らしく失敗することだ」と語っていた(2018年11月7日)

 映画監督の大林宣彦さん(82)が10日、肺がんで亡くなった。新潟県の長岡花火をテーマにした映画を撮影し、長岡造形大学の客員教授を務めるなど長岡市との交流も深く、市民らは巨匠の死を悼んだ。

 大林さんは2009年に長岡花火を見て、戦没者の慰霊や平和への祈りが込められていることに感動したといい、12年公開の映画「この空の花―長岡花火物語」のきっかけとなった。13年には、「若い人に自分の思いを伝えたい」と同大の客員教授を引き受け、授業を行った。

 大林さんに映画作りを依頼した長岡フィルムコミッション会長の渡辺千雅ちがさん(64)は、「あなたたちは長岡花火で平和を作ろうとしている。僕は映画で平和を作りたい」と握手してくれた思い出を振り返る。ロケは地元で行われ、渡辺さんは、「市民が監督と多くの思い出を共有できたのは宝。平和へのメッセージは次世代にも残る」と語った。

 客員教授就任を打診するため、大林さんの自宅まで訪ねた同大副理事長の河村正美さん(65)は、「授業では学生の作った映像を見て丁寧に助言していた。穏やかな口調の中に熱い思いが伝わり、学生も素直に受け入れる素晴らしい授業だった」と感謝した。

 10日は同市が新型コロナウイルス感染予防を理由に8月の長岡花火の中止を発表した日で、磯田達伸市長は「中止を決定した日に亡くなられ、悲しみに言葉もありません。長岡市に多大な貢献をいただき、心から敬意と感謝の思いを伝えたい」とコメントした。

無断転載・複製を禁じます
1161958 0 エンタメ・文化 2020/04/12 20:52:00 2020/04/12 20:52:00 2020/04/12 20:52:00 長岡造形大学で講義し、学生にエールを送る映画監督の大林宣彦さん。「表現とは他人のようにうまくやることではなく、自分らしく失敗することだ」と呼びかけた。新潟県長岡市の長岡造形大で。2018年11月7日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/04/20200412-OYT1I50024-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ