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【ニューヨーク=小林泰明】米国の動画配信サービス「HBOマックス」は25日、今月9日から配信を停止していた映画「風と共に去りぬ」の配信を24日から再開したことを明らかにした。「人種差別的な描写」などを理由に配信を止めていたが、冒頭に映画専門家による批判的な解説を挿入したうえで視聴できるようにした。
専門家はシカゴ大教授のジャクリーン・スチュワート氏で、解説は約4分半に及ぶ。同氏は「風と共に去りぬ」が高い人気を誇る作品だとする一方で、「万人に称賛されたわけではなく、何度も抗議を受けている」と紹介。映画は「奴隷となった黒人たちを、白人の主人への献身や無能さが際立つ召し使いとしてステレオタイプに表現している」などと批判した。
「ハリウッドの過去の人種差別的慣行を記録した重要な作品」とも述べ、視聴者に当時の時代背景に対する理解を訴えた。