Official髭男dism メンバーが語る出会いから結成まで(ロング版インタビュー)<1>

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 サブスク(定額制聴き放題)で人気が爆発したピアノポップバンド、Official髭男dism。「Pretender」「宿命」と立て続けにヒット曲を出してランキング上位を独占し、アルバム「Traveler」は、発売から10か月を経ても聴かれ続け、ロングセラーとなっています。2019年末にはNHK紅白歌合戦にも出場。山陰発の4人組は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで日本の音楽シーンの先頭に躍り出ました。
 ブラックミュージックの流れをくんだ、(はじ)けるようなグルーヴ感、イントロからエンディングまですべてサビのような美しいメロディー。これだけ聴き手の心をわしづかみにする音楽は、魔法のような特別な手段で生まれたわけではありません。銀行や警察音楽隊で働きながら曲を作り、土日は車で各都市をライブして回り、月曜の朝からまた眠い目をこすって働く……。まさに「愚直」な活動を続けてきたからこそ、今のスタイルがあるのです。

 今回、5日に4曲入り「HELLO EP」を発売するのを機に、4人のメンバーのみなさんに、リモート取材で、それぞれのパーソナルストーリーをうかがいました。彼らの話からは、決して一過性とはならない、「(たた)き上げ」の音楽ならではの強さが、見えてきました。(読売新聞文化部 鶴田裕介)

※この記事は、読売新聞朝刊「週刊エンタメ」面で8月1日から4週連続掲載中の「STORY」第1回目インタビューの拡大版です。

最初は『最悪』だった

Q Official髭男dism(以下、ヒゲダン)の結成は2012年。ボーカル、ピアノの藤原聡さんが、それぞれのメンバーに声をかけたところから始まったそうですね。それぞれの出会いについて、教えてください。

ギター、小笹大輔さん(以下、小笹)

小笹大輔(2月11日、パシフィコ横浜)
小笹大輔(2月11日、パシフィコ横浜)


 中学3年の頃、鳥取県米子市の楽器店のライブイベントに出たんですよ。さとっちゃん(藤原さん)とはそこで対バンしたという感じでした。その時さとっちゃんは高校2年で、ドラムを叩いていたんですけれど、地域で一番うまかったんです。意気投合しました。

ベース、楢崎誠さん(以下、楢崎)

楢﨑誠(2月11日、パシフィコ横浜)
楢﨑誠(2月11日、パシフィコ横浜)

 島根の大学の軽音楽部で、僕が4年生の時に、聡が1年生で入ってきたんです。聡はめちゃくちゃ(とが)ってましたね。尖ってたし、ドラムがバッキバキにうまくて。結構、手数があるし、音圧的にも結構出せるドラマーで。めちゃくちゃハードロックな感じでした。ツインペダルも踏んじゃう。

 でもポップスも好きだし、R&Bも好きだし、古典系のロックも好きだし。ピアノもキーボードも弾けた。すごいのが入ってきたなと思ったら、「一緒にバンド組んでください」って、聡がアプローチしてくれて。学食とかで飯食ってると、聡が俺を見つけて「一緒に食いましょうよ」って言ってくれたりして。

 僕、最初、うまい後輩が俺のこと下手と思ってたらどうしよう、威厳を保たなきゃ、とつまんないことを考えてて。でも聡はすごくフレンドリーに「バンド組みましょうよ」「楢さんのグルーヴめっちゃ好きっす」って言ってくれて。じゃあやろう、となりました。

 ずっとコピーバンドをやっていましたね。レッド・ホット・チリ・ペッパーズをやったり、Superflyをやったり。超面白かったのは、電気グルーヴをやったことですね。僕はその時ベースじゃなくて、歌ったり、踊ったりしていました。

Q 松浦さんは、藤原さんの1年後輩として、大学の軽音楽部に入りました。


ドラムス、松浦匡希さん(以下、松浦)

松浦匡希(2月11日、パシフィコ横浜)
松浦匡希(2月11日、パシフィコ横浜)

 さとっちゃんとはもう、幾度となくコピーバンドをやっていましたね。SUPER BUTTER DOG、アース・ウインド & ファイアー、TOTOとか。

ボーカル、ピアノ、藤原聡さん(以下、藤原)

藤原聡(2月11日、パシフィコ横浜)
藤原聡(2月11日、パシフィコ横浜)

 音楽やってましたね。すごく。でも、大変だとかはなかったんですよ。やっぱり楽しかったですし、今でもやりたいですもん。コピーバンド。

 (ここから先は読者会員のみ見られます。こちらでログイン・会員登録をお願いします)

無断転載・複製を禁じます
1383515 0 エンタメ・文化 2020/08/03 12:00:00 2020/08/11 20:00:44 2020/08/11 20:00:44 藤原聡(2月11日、パシフィコ横浜) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/07/20200730-OYT1I50071-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ