東大寺 大仏さまに終息願う

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東大寺ではコロナの終息を願い、僧侶たちが祈りを続ける(奈良市で)
東大寺ではコロナの終息を願い、僧侶たちが祈りを続ける(奈良市で)

 東大寺大仏殿のいらかに日が差してきた。高さ約15メートルの本尊・盧舎那るしゃな仏(大仏)の前に約20人の僧侶が集まる。全員マスク姿。間隔を空けて着座する。ゆったりとした読経が響き渡り、参拝者らが手を合わせた。朝の勤行ごんぎょうの始まりだ。

 疫病が蔓延まんえんし、飢饉ききんや戦乱が続いた奈良時代、聖武天皇は「皆が助け合わねばならない」とみことのりを発し、大仏造立への協力を全ての人に呼びかけた。東大寺にはその思いを受け継いできた祈りの歴史がある。

 コロナ禍に直面してから対応には腐心する。感染拡大を防ぐため、春先は大仏殿の拝観を制限、今月も恒例の「大仏さまお身拭い」(7日)を中止した。

 「今できることを」と常に模索を続ける。朝の勤行だけでなく、4月からは毎日正午、早期終息や感染者の回復を祈願してきた。遠方からも参拝できるよう、今月13~15日は大仏の映像のライブ配信を試みる。

 「自分自身がどうあるべきか、世界中の人に突きつけられた問題です」と、狹川普文さがわふもん別当(住職)(69)は考える。その答えはどこにあるのか、自問は続く。

 8世紀前半に天然痘の大流行を経験し、無事への祈りを込めて多くの寺社が建立された古都・奈良。コロナ禍という新たな脅威に向き合う祈りの場を訪ねる。

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1407240 0 エンタメ・文化 2020/08/13 15:00:00 2020/08/13 15:05:41 2020/08/13 15:05:41 戦乱や疫病で社会が揺れた奈良時代、聖武天皇は皆で大仏を造り、安寧を祈ろうと発願した。その思いを受け継いで東大寺で僧侶たちの祈りが続く(奈良市の東大寺で)=河村道浩撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200813-OYT1I50061-T.jpg?type=thumbnail

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