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コロナ対策イラストが世界へ、日本の漫画家作品を翻訳

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 【バンコク=田原徳容】新型コロナウイルスの感染拡大で、子どもの精神面を気遣うためのアドバイスを描いた日本の漫画家のイラスト=写真=が、世界35か国・地域で翻訳され、学校などで役立てられている。不安を抱える子どもへの対応が、世界共通の関心事になっているようだ。

「子どものメンタル守る」6項目 35か国・地域で

モルディブの学校で、イラストを使って授業を行う教師(JICA提供)
モルディブの学校で、イラストを使って授業を行う教師(JICA提供)

 イラストは、仙台市の漫画家、井上きみどりさんが4月下旬、「災害時に子どものメンタルを守るために気をつけたいこと」と題して発表した作品だ。「コロナも災害のひとつ」と考え、2011年の東日本大震災時の体験などを踏まえて描いた。コロナ関連のテレビニュースをつけっぱなしにしないことや、子どもは不安をうまく言葉にできないと理解しておくことなど、6項目を一覧できるように仕上げた。震災時、子どもたちがニュース映像を見て不安を増大させたことや、心の問題が数年後に表れたケースがあったことも参考にした。

 国際協力機構(JICA)のタイ事務所は6月、「タイの子ども向けにも役立つ」とタイ語に翻訳してSNSで紹介した。タイ人の間では、「震災など災害が多い日本は非常時の子どもへの対応に敏感だから、参考になる」との声が出ている。

 JICAがほかの国・地域の現地語版も作成して発信したところ、感染者数が多い中南米では関心が高く、メキシコでは4万回以上閲覧された。マレーシアでは、日本留学経験のある病院関係者がイラストを子どもたちに配った。インド洋の島国モルディブでは、政府が全学校に配布し、授業で活用。パレスチナ自治政府は住民の啓発のため、イラストを動画にリメイクする計画を進めている。

 井上さんは、「自然災害でもコロナでも、日々の生活の中で子どものケアが手薄になるのが心配だ。生活者の視点でコロナ関連の漫画の発信を続けたい」と話している。

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1417572 0 エンタメ・文化 2020/08/18 15:00:00 2020/08/18 20:15:28 2020/08/18 20:15:28 井上きみどりさんが描いたイラスト作品=田原徳容撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200818-OYT1I50046-T.jpg?type=thumbnail

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