Official髭男dism 成功の秘訣(ロング版インタビュー)<4>

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 サブスクリプション(定額制音楽配信)で人気が爆発し、NHK紅白歌合戦に出場するほどのバンドに成長したOfficial髭男dism(ヒゲダン)。成功の ()(けつ) は何だったのでしょうか。メンバーの皆さんに、こっそり教えてもらいました。(読売新聞文化部 鶴田裕介)

※この記事は、読売新聞朝刊「週刊エンタメ」で8月1日から4週連続掲載のインタビュー「STORY」の4回目(最終回)の拡大版です。

ギターの小笹さん Photo by TAKAHIRO TAKINAMI
ギターの小笹さん Photo by TAKAHIRO TAKINAMI
Q サブスクリプションで人気が爆発しました。そもそも、今の所属事務所に見いだされたのも、インターネット上にアップした音源がきっかけだそうですね。

ギター、小笹大輔さん(以下、小笹) はい。厳密にいうと(音楽配信サイトの)「Audioleaf」です。僕はマネジャーみたいなことを結構やっていて、ホームページや通販、SNSも、基本的に全部管理していました。今でも、口を出したりします。

Q その時、Audioleafに小笹さんが音源をアップしなかったり、ネットに出し惜しみしたりしていたら、今のヒゲダンさんはまた別の形になっていたかもしれません。

小笹 時間は絶対、かかってたと思いますね。サブスクとかを見込んでいたわけじゃないんですけど、売っている音源をYouTubeにフルであげることを制限したりだとか、聴ける環境を制限するっていう意味がわからなくて。僕的に。

 CD買わないと聴けないとか、会場限定販売とか、今から(バンドを)売っていきたいのに、聴ける場を制限するというのは、すごく効率が悪いことだと思っていました。だから、CDの通販はホームページで全国どこからでも受け付けていましたし、インターネットでは、表題曲は1曲まるまる聴けるという状況を作っていました。みんなが聴けたほうがいいな、と思って、(ネットに)あげて。それはすごく正しかったなって、今となっては思いますね。

Q ネットで1曲まるごと聴かせてしまうと、CDが売れなくなるという考え方もあります。ヒゲダンさんはCDを売ることよりも、聴いてもらうことを重視したということですか。

小笹 そうですね。お金もうけをしたいとは、別に今も思っていない。音楽が作れればいい。極論、そうだと思う。作って、聴いてもらうことが大事だと思うんで。どんな筋道で、お金がどうなる、ということにはあまり興味がないですね。広く聴ける仕組みがあるんだったら、それが最高。

Q メジャーデビューしたり、有名になったりした後も、その方針は変わらなかったんですか。

小笹 その時は、僕たちが最先端ということもなく、普通に周りの人たちはYouTubeにフルの音源をあげてたし、ストリーミング(=サブスク)も、確かに今よりは(作品数が)少なかったですけど、逆に、若いバンドほど出すべきだと思っていましたし、そういう流れでしたね。ストリーミングにも、その頃にはすでに色々出していたと思いますし、「フルであげて大丈夫かな」「ストリーミングに出して大丈夫かな」とか、特に議論することもなかったです。

Q それだけ曲に自信があったということでしょうか。

小笹 そうですね。曲に自信があるというか、曲が広まってほしい、曲を聴いてほしい、という気持ちですね。

Q バンドにとってのターニングポイントを教えてください。2016年に上京し、その後のヒゲダンさんの活躍は、皆さんご存じの通りです。働きながら週末にライブで各地を巡っていた山陰時代から、上京して音楽に集中できる環境になったことでしょうか。

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1425384 0 エンタメ・文化 2020/08/22 05:00:00 2020/08/22 05:21:33 2020/08/22 05:21:33 Official髭男dism(新アーティスト写真) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200820-OYT1I50085-T.jpg?type=thumbnail

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