49歳以下お断りラジオ…地方民放会長、15年ぶりDJに復帰

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10月から「ラジオマンの憂鬱」のDJを担当する南海放送の田中会長
10月から「ラジオマンの憂鬱」のDJを担当する南海放送の田中会長
(上)10月から「ラジオマンの憂鬱」のDJを担当する南海放送の田中会長(下)「ラジオマンの憂鬱」のロゴ
(上)10月から「ラジオマンの憂鬱」のDJを担当する南海放送の田中会長(下)「ラジオマンの憂鬱」のロゴ

 南海放送(RNB、本社・松山市)会長の田中和彦さん(66)が10月4日から毎週日曜日にオンエアされる新番組「ラジオマンの憂鬱ゆううつ」でDJを務める。「49歳以下お断りラジオ」と銘打ち、「深夜放送を聞いていた昔の仲間たち、帰っておいでよ。日曜日の午前10時から2時間、日頃の憂鬱を吹き飛ばし、すかっとしようぜ」とPR。ラジオ復権をかけ、自ら最前線に立つ。(井手正賢)

 田中さんは、1977年同社にアナウンサーとして入社。2014年6月に社長、20年6月から会長を務めている。1983年から22年間、洋楽番組「ポップス・ヒコヒコタイム」を担当し、愛媛のラジオ文化の一時代を築いた。

 自他ともに認める「ラジオマン」の田中さんだが、ラジオの置かれた現状には危機感を抱いており、会長になったのを機に、現場にも戻り、マイクの前に立つことにした。「ラジオの媒体価値が過小評価されていることに我慢ができない」という思いもあった。

 テレビの現場の一部では、13~49歳を「コア(核)・ターゲット」として、番組作りが行われているというが、新番組は、あえてコアから外れた50歳以上に限定した。「テレビのマーケティング(市場戦略)からは見放された中高年だってまだまだかっこいいんだよ」の思いも込める。

 60年代のオールディーズ、70年代のウェストコーストサウンド、80年代のロック、邦楽では、歌謡曲、フォーク、グループサウンズ……。新番組は、その時代時代のリスナーの「青春」が、メインコンセプトだ。

 とはいえ、ラジオの現場も一変。新番組は、ワンマンDJスタイルで、スタジオでは、田中さん1人。リクエストがあった楽曲も、自らが、パソコンを駆使して、ハードディスクに取り込みオンエアする。「機械操作がねえ。どこまでいけるかな。ただ今、習熟中」という田中さん。「いずれは、電話もつなぎたい」というが、もう少し時間はかかるようだ。

 「一人一人に突き刺さる」ラジオが目標だという。「ラジオで言われたこと、励まされたことを、リスナーは、ずっと覚えていてくれて、愛着を持ってくれる。投げ網をかけるように不特定多数をターゲットにするテレビとは違い、言葉を通したやり取りで、熱心なファンを一人でも多く獲得していきたい」

 田中さんは、「ヒコヒコタイム」のリスナー同士の結婚式にも出席するなど、当時のリスナーとのきずなは、今も深い。かつての高校生たちをとりこにした名物DJは、少々くたびれもしたが、まだまだかっこいい50歳以上の大人たちへの熱いエールを電波に乗せる。

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1502521 0 エンタメ・文化 2020/09/26 09:09:00 2020/09/26 11:21:37 2020/09/26 11:21:37 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200925-OYT1I50026-T.jpg?type=thumbnail

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