武将の拠点・歴史遺産・郷土の誇り…動画で巡る「日本の城」

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 小説や映画、ドラマで繰り返し題材にされる「関ヶ原の戦い」は慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)に起きました。全国の武将が集まり、東軍、西軍に分かれて、それぞれの命運を賭けて戦いました。読売新聞オンラインが公開してきた日本の城の動画を見て、思いを巡らすのはいかがでしょうか。NHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」に登場する武将が建てた城も各地にあります。「蔵出し」を含めて20本を用意しました(見出しや写真をクリックしてください。動画の説明文やテロップは公開当時のものです)。

信長・秀吉・家康 天下統一への歩み

 東海地方で生まれた織田信長、豊臣秀吉、徳川家康による天下統一に向けた歩みにふれます。「空から 東海百城」のコーナーなどに収録された、小型無人機(ドローン)による映像もお楽しみください。白亜の天守閣と整えられた大きな石を使った石垣という城のイメージは、いわゆる「三英傑」による建築を通しても固められていきます。

空から 東海百城 「岐阜城」 岐阜市

 織田信長は1567年、美濃の斎藤龍興(たつおき)を倒して、尾張・美濃2国にまたがる大名となりました。本拠地を斎藤氏の稲葉山城(岐阜市)に移し、名称も岐阜城と改めました。金華山の山頂部の標高は329メートルで、城はふもとから仰ぎ見る位置に。信長は城を「見せる」ことで君臨しました。「麒麟がくる」では、明智光秀が仕えた斎藤道三が稲葉山城として居城にしていました。現在の城は1956年に完成しました。

名言巡礼「信長公記」から 尾張(愛知県西部)

清洲城天主閣
清洲城天主閣

 「信長公記」から「人間五十年」という言葉と、桶狭間古戦場など尾張を紹介しました。信長は勢力を拡大すると、本拠地を尾張の清須城(愛知県清須市)、小牧山城(同県小牧市)から、美濃の岐阜城、さらには京都に近い近江の安土城(滋賀県)へと移しました。当時としては大移動で、その始まりをご覧ください。1989年に建てられた観光施設「清洲城天主閣」も収録しています(2012年11月11日公開)。

福知山城 晩秋の彩り

福知山城
福知山城

 信長に抜てきされて丹波攻めに入った光秀は1579年、現在の京都府福知山市にあった横山城を改修し、「福智(知)山城」と命名しました。「本能寺の変」を起こし、謀反のイメージが強い光秀ですが、地元では今も名君と慕われます。天守閣は1986年に復元されました。将棋界の最高棋戦・竜王戦の七番勝負の対局場になったことから、許可を得て、2018年11月にドローンで撮影しました。

空から 東海百城 「松坂城」 三重・松阪市

松坂城
松坂城

 豊臣秀吉の家臣、蒲生氏郷が1588年(天正16年)に完成させました。熊本城など数えるほどの城でしか見られない「4連続枡形(ますがた)」も見所。裏門側からの通路を次々と直角に曲げ、天守まで容易に攻め込ませないための防御の仕組みです(2019年5月26日公開)。

空から 東海百城 「山中城」 静岡・三島市

障子堀がある山中城
障子堀がある山中城

 小田原城(神奈川県小田原市)に本拠を置いた北条氏が西の守りの要として築きました。豊臣秀吉は小田原攻めに着手すると、箱根を越える際に圧倒的な軍勢で攻め落としました。格子状の(うね)がある「障子堀」が有名で、「ワッフルのように見える」と、SNSで話題になりました(2019年2月3日公開)。

空から 東海百城 「岡崎城」 愛知・岡崎市

岡崎城
岡崎城

 平山城で、城内には家康の産湯の水をくんだとされる井戸などがあります。かつての天守閣は1873年(明治6年)の廃城令で取り壊されました。今の建物は1959年に復元されました(2019年3月31日公開)。

年表

江戸時代以前の木造天守閣

 江戸時代以前の木造天守閣が残っているのは、世界遺産・姫路城(兵庫県姫路市)や松本城(長野県松本市)など12か所です。いずれも国宝や国の重要文化財です。姫路城の「平成の大修理」、現存する天守で最古の犬山城(愛知県犬山市)、「ひこにゃん」でも知られる彦根城(滋賀県彦根市)をご覧ください。

姫路城 天守閣の一般公開始まる

姫路城
姫路城

 白鷺が羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」とも呼ばれる姫路城。平成の大修理は2009年10月に着工し、約7万5000枚の瓦のふき直しや、約100トンのしっくいで壁の塗り直しなどを実施しました。2015年3月27日に天守閣の一般公開が始まると、純白に生まれ変わった姿を間近で見ようと、午前中から多くの観光客でにぎわいました。

姫路城上空にブルーのサクラ舞う

姫路城上空を飛ぶブルーインパルス
姫路城上空を飛ぶブルーインパルス

 大修理を終えた姫路城で2015年3月26日、完成記念式典が行われました。航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」が華麗な演技飛行で、真っ白になった大天守を祝福。各機が旋回しながら青空にスモークで直径約500メートルの円を描いて桜を表現すると、観光客らから歓声が上がりました。

空から 東海百城 「犬山城」 愛知・犬山市

犬山城
犬山城

 木曽川沿いの小高い山の上にそびえ立つ国宝です。織田信長の叔父・信康が天文年間(1532~55年)の初め頃に築城し、天守は16世紀末から17世紀初めに造られたとされます。天守は現存する城で日本最古の様式です(2019年1月13日公開)。

桜だより 彦根城(滋賀県彦根市)

彦根城
彦根城

 白壁が鮮やかな天守は、入り母屋破風、唐破風などを組み合わせた優美な屋根の造りで、1952年に国宝の指定を受けました。城内は1200本の桜が咲き誇り、全国に広がった「ゆるキャラ」の代表格である「ひこにゃん」も両手を動かしながら、ゆる~い動きを披露し、花見客を楽しませていました(2015年4月4日公開)。

熊本城…修復作業は長期戦

 2016年4月に発生し、270人余り(関連死などを含む)が犠牲となった熊本地震。加藤清正によって約400年前に創建された、国指定特別史跡の熊本城(熊本市)は、天守閣や築城当初からの(やぐら)などに被害が出ました。城は熊本県民の誇りで、多くの観光客を引きつけてきましたが、修復に長い時間がかかる見通しです。

熊本城被害深刻 ドローンで実態浮き彫り

ドローンで撮影した熊本城
ドローンで撮影した熊本城

 熊本地震で震度7が2度観測されました。読売新聞は4月16日未明の「本震」の6日後である22日、熊本城を管理する熊本市の許可を得てドローンで撮影。天守閣は、最上階の瓦はほとんど落ち、コンクリート製の下地がむきだしになるなど、深刻な被害を浮き彫りにしました。天守閣は1877年、西南戦争の際に焼失しましたが、1960年に復元されました。

被災3年半、熊本城大天守が白く輝く…特別公開

白く輝く熊本城大天守
白く輝く熊本城大天守

 復旧工事で立ち入りが規制されていた熊本城の特別公開が2019年10月5日に始まりました。天守閣のうち大天守の外観が復元され、しっくいで白く輝く姿を約3年半ぶりに間近に見られるようになりました(映像の冒頭は熊本市提供)。復旧工事の様子を見学できる「特別見学通路」も造られました。新型コロナウイルスの影響で、一般公開の開始は今年4月29日から6月1日に延期されました。

ありし日の城に寄せる思い

焼失した首里城を実況見分

首里城の実況見分
首里城の実況見分

 2019年10月31日未明、那覇市の世界文化遺産・首里城跡に立つ首里城から出火、首里城の主要部分が焼失しました。首里城は1945年の沖縄戦で米軍の攻撃により全焼。正殿の復元は30年に及び、昨年1月に終えたばかり。沖縄の文化を代表する建物が再びなくなった衝撃は日本じゅうを駆け巡りました。沖縄県警などは昨年11月1日、実況見分を始めました。

グーグルアースで見る かつての首里城

かつての首里城(グーグルアース)
かつての首里城(グーグルアース)

 読売新聞社は、空から見た、かつての様子を紹介しようと、グーグルアースを活用したCG映像を、火災当日に制作、公開しました。

秀吉時代の大坂城石垣を公開

秀吉時代の大坂城石垣
秀吉時代の大坂城石垣

 大阪市は国の特別史跡・大阪城(大阪市中央区)の地下に眠る豊臣秀吉時代の石垣を公開するプロジェクトを進めていた2014年3月4日、発掘調査の対象だった石垣を報道陣に公開しました。「太閤さんの大坂城」は、自然石を加工せずに積み上げる「野面積(のづらづ)み」と呼ばれる工法で築かれていました。

天空の城

 風のない冷え込んだ早朝に雲海が出ると、山城は「天空の城」のように浮かび上がります。その美しさを堪能してください。

雲の海に浮かぶ竹田城…兵庫

竹田城
竹田城

 兵庫県朝来(あさご)市の国指定史跡・竹田城跡。城は戦国武将の山名宗全が古城山頂(353メートル)に築き、今も石垣が残ります。南米・ペルーの遺跡になぞらえて「日本のマチュピチュ」とも呼ばれ、人気を集めています(2015年10月16日公開)。

空から 東海百城 「郡上八幡城」岐阜・郡上市

郡上八幡城
郡上八幡城

 八幡山の頂付近の標高336メートルにある山城。戦国時代末期の1566年(永禄9年)の築城とされ、1871年(明治4年)に廃城となりました。天守は1933年(昭和8年)に再建され、木造再建天守としては日本最古です(2019年2月10日公開)。

「令和の紅葉」 備中松山城

備中松山城
備中松山城

 天守が現存する唯一の山城として知られる岡山県高梁市の備中松山城。臥牛山(487メートル)の山頂付近に、鎌倉時代の地頭が築き、江戸時代の1683年(天和3年)、当時の備中松山藩主が改修して現在の天守閣を築きました。2016年に放送されたNHKの大河ドラマ「真田丸」のオープニング映像に、石垣や城壁が使われています(2019年11月14日公開)。

北陸大紀行「山城」

 山城を歩いて訪れる人が増えています。山城の大半には天守閣はありませんが、落城悲話などに引きつけられるそうです。「北陸大紀行」では、石垣が印象的な国指定史跡「七尾城跡」(石川県七尾市)、約250年続いた松倉城(富山県魚津市)などを紹介しています。

七尾城(石川県七尾市)

七尾城
七尾城

 石川県七尾市の標高約300メートルの山の尾根筋を中心に、国指定史跡「七尾城跡」が広がります。日本100名城の一つです。山頂部の本丸跡に近い杉木立の中に、自然石を積んだ高さ3メートル、長さ30メートル規模の石垣があり、印象的です。七尾城は、能登国守護職の畠山氏が16世紀初め頃に築き、上杉謙信の侵攻による落城、前田利家の入城などを経て廃城になりました。

「城博士」になりましょう!

日本のお城クイズ

 豊臣秀吉が築城に関わったのはどれでしょうか? 二つあります。

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1553783 0 エンタメ・文化 2020/10/16 17:50:00 2020/10/16 17:58:08 2020/10/16 17:58:08 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201013-OYT8I50086-T.jpg?type=thumbnail

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