大久保利通の生誕190年祭、初の大規模開催…西郷隆盛の人気高い鹿児島

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 明治維新の立役者の一人、大久保利通の生誕190年を祝う記念祭が7日、鹿児島市西千石町の銅像前で行われ、関係者約100人が参加した。西郷隆盛と対立したとされる大久保の顕彰は西郷ほどは進んでおらず、地元で大規模な生誕祭が行われるのは初めて。関係者は念願の開催を喜んだ。

大久保の銅像前であいさつをする原口教授
大久保の銅像前であいさつをする原口教授

 大久保は1830年に現在の鹿児島市高麗町に生まれ、加治屋町で育った。西郷とともに明治維新を成し遂げ、政府の中枢として活躍した。

 県内では西郷の人気が高く、対立した大久保の顕彰は進んでいない。西南戦争の薩軍、官軍を隔てなく慰霊しようと、3年ほど前に志学館大の原口泉教授(日本近世・近代史)ら有志が「西南之役恩讐おんしゅうを越えての会」を設立。同会が主催し、記念祭を開くことにした。

 参加者には、福島県郡山市の関係者の姿もあった。大久保は、廃藩置県に伴って職を失った士族を救済し、新たな産業で近代化を進めようと、同市の安積あさか地区で日本三大疎水の一つ「安積疎水」の実現に尽力。顕彰会が発足し、「大久保神社」も建立されている。

 式典で同会の鈴木英雄会長は「水で苦労していた我々の地域だが、疎水開拓の大事業を大久保公の鶴の一声で実現してもらった。これからも恩恵を受けながら頑張りたい」とあいさつ。原口教授は「長いこと大久保公を独りぼっちにしてしまった。多くの人が誕生を祝い、一番喜んでいるのは大久保公だと思う」と述べた。

(鶴田明子)

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1611147 0 エンタメ・文化 2020/11/08 22:43:00 2020/11/08 22:43:00 2020/11/08 22:43:00 大久保の銅像前であいさつをする原口教授 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201108-OYT1I50023-T.jpg?type=thumbnail

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