亀梨和也は「素直」「経験に固執しない人」…起用理由は「イメージと違う姿見たくて」

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 亀梨和也が、SF的作品で注目を集める前川知大作・演出の「迷子の時間―『語る室』2020―」に主演している。15年に前川主宰の劇団「イキウメ」で上演された作品の再演で、亀梨にとってせりふ劇は初めて。2人に話を聞いた。(小間井藍子)

 ある田舎の山道で、幼稚園送迎バスの運転手と、園児1人が突如、姿を消した。その5年後となる2005年が舞台だ。相変わらず2人の行方は分からず、園児の叔父で警察官の譲(亀梨)は奇妙な幻覚に悩む。

 語りの演劇的な可能性を追求するシリーズ「カタルシツ」の第2弾作品「語る室」として15年に上演されたSF作品に今回、「迷子の時間」という新たなタイトルが付けられた。

 前川作品について、「構成が緻密ちみつで、それでいてワクワクとした夢がある」と亀梨。KAT―TUNのメンバーとして活動する傍ら、映像作品などでも活躍。舞台への出演は蜷川幸雄が15年に演出した音楽劇「あおい種子は太陽のなかにある」以来。せりふ劇については、「チャンスがあれば出たいと常々思っていた」と語る。

 前川は、「譲はとぼけた警察官。いわゆる亀梨さんのイメージとは違うからこそ、見てみたいと思った」と起用の理由を語る。劇中にバーベキュー場面が出てくることから、屋外で「バーベキュー稽古」も行った。「ソーシャルディスタンスに気をつけた上で。みんな『初めまして』の顔ぶれだから親交を深めるのにも役立った」と語る。

 亀梨の印象について、前川が「素直。色んな経験をしてきた人なんだけど、そこに固執せず、パッと手放すことができる」と語ると、「怖いから手放すという感じですね」と亀梨。「座長という立場からいくと本当は『見ろよ』という存在感でいるべきなのかもしれないけど」

 亀梨は、取材中も積極的に前川に問いかけていた。「キャラクターの心情とかどこまで考えて書いているんですか」と尋ねられた前川は、「実はそこまで台本段階では固めてなくて、稽古場に来ると役者が『自分の役』の視点で考えてくれて、作者が思っているより面白くしてくれる。それが楽しい」。

 今回も、台本には書かれていなかった場面が重要な意味を持つという。「稽古場での時間の積み重ねから生まれた場面で、あえて説明するせりふも付けなかった。見終わった後に観客の心に浮かんでくるのでは。感想を聞いてみたい」と前川。「譲もそうだけど、出てくる人たちがどこかたくましい。希望がある。前川さんの『人間賛歌』を感じてもらえたら」と亀梨。

 29日まで、東京・渋谷のPARCO劇場。他に出演は、貫地谷しほり、浅利陽介、忍成修吾など。(電)03・3477・5858。

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1632021 0 エンタメ・文化 2020/11/17 10:04:00 2020/11/17 10:42:44 2020/11/17 10:42:44

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