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憧れ続けた桑田佳祐が作った「歌謡サスペンス」…坂本冬美が歌い上げる衝撃歌詞の世界

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 「ブッダのように私は死んだ」。坂本冬美の衝撃的なタイトルの新曲(ユニバーサル)は、坂本の熱烈なラブコールを受けて、桑田佳祐が作詞作曲した。「歌詞を読んでドキッ、ドキッ、ドキッ……。演歌歌手の私ではありえないような表現がちりばめられていた。この世にいない主人公になって歌うのは初めて」。坂本は興奮気味に語る。(清川仁)

 妖しくきらめくピアノの音に、ひずんだギターが絡みつくイントロ。そして、坂本が迷いを含んだ雰囲気で歌い始める。「目を覚ませばそこは土の中」――。

 謎めいた詞の背景は次第に明らかに。「あんなに尽くした私が 邪魔になったのね」「だけど男は不意に手をかけた」。「桑田さんから“歌謡サスペンス劇場”と言われてに落ちた。私はその主人公なのだと。結婚したい人に尽くした揚げ句、手をかけられてしまった女性。その現実を受け止められずに魂がさまよう。なんて哀れでかわいそう」

 魂が思いを語るフィクションを演じつつ、「正直、共感する部分もあった」と打ち明ける。「あやめられるところまではいかなくても、女性なら一度や二度はこのような思いをした方はいると思う」

桑田はギターやコーラスでも参加。「あ、私一緒に歌っている、と鳥肌が立ちっぱなしでした」=園田寛志郎撮影
桑田はギターやコーラスでも参加。「あ、私一緒に歌っている、と鳥肌が立ちっぱなしでした」=園田寛志郎撮影

 坂本は、「彼氏の影響で中学1年生の時からサザンオールスターズのファン」。だが、桑田に会ったのは、2018年のNHK紅白歌合戦が最初だった。「リハーサルで握手をしてもらって、本番の歌唱を間近で見て、ずっと抱いていた思いがふつふつと湧いて。その後に手紙を書かせていただきました」と振り返る。

 桑田が、他の歌手に詞曲を提供するのは23年ぶり。渾身こんしんの力作は、一歩間違えれば重苦しいテーマに、あるいは逆にパロディーととられかねないが、品と色気、軽い味わいを併せ持つ坂本ならではと読んだのだろう。「ポップなリズムによって怨念めいたものも感じさせない。桑田さんのマジックです」

 坂本の劇場型ソングといえば、好きな人に会いたいがために放火の罪を犯す「八百屋お七」を下敷きにした「夜桜お七」が想起される。「お七は、10代で初めて好きになった人に命をかけて思いを遂げる。でも、『ブッダ』の主人公はいくつかの恋愛経験を経て、これが最後なんだという思いだった。それだけに切ない」

 とはいえこの歌、結末も一筋縄ではいかない。男への恨み節、母への謝罪、現世への執着を重ねた揚げ句、「やっぱり私は男を抱くわ」と締めるのだ。「悟りを開いたブッダのように、彼女は悟ったんです。また男の人を愛して、同じことを繰り返してしまう、と。深い歌です。何度も歌ってみたいし、聴いてみたくなる」

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1654786 0 エンタメ・文化 2020/11/26 13:10:00 2020/11/26 13:10:00 2020/11/26 13:10:00 演歌歌手の坂本冬美さん。東京都渋谷区で。2020年10月14日撮影。 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201120-OYT1I50068-T.jpg?type=thumbnail

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