「これほどの完成度、他に類を見ない」日本の絵本初の700万部突破
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児童文学作家、松谷みよ子さん(1926~2015年)作の赤ちゃん絵本「いないいないばあ」が24日付の増刷により、日本の絵本で初めて700万部を超えることが分かった。発行元の童心社によると、累計発行部数は701万7500部に達する。

同書は1967年に誕生。当時は幼児向けはあっても乳児向けの絵本はほとんどなかったが、同社初代編集長の「0歳からの文学をつくりたい」との提案に、松谷さんが賛同し、絵本画家の瀬川康男さんとコンビを組んだ。
赤ちゃんの遊びをもとに、「いない いない ばあ/にゃあにゃが ほらほら/いない いない……」などと、顔を隠していた猫やクマなどが、ページをめくると顔を出すシンプルな作り。真正面を向いた動物と目が合う構図や、赤ちゃんの目の動きを考えた絵の配置など、細部まで工夫され、「これほど完成度の高い赤ちゃん絵本は他に類を見ない」(絵本評論家の広松由希子さん)という。
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