甘露寺観光「恋の聖地」でPR…鬼滅の刃で注目、撮影スポットや恋みくじも
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ブームに着目

漫画は、家族を鬼に殺された主人公が、鬼として生き残った妹を人間に戻すためにかたきの鬼と戦う内容で、公開中のアニメ映画が歴史的なヒットを記録。社会現象になっている。
主人公を取り巻く個性的な登場人物たちが魅力の一つで、同寺と同じ名前の女性剣士・甘露寺
同市は、こうした“鬼滅ブーム”に着目。インターネット上に特設サイトを開設し、甘露寺と寺周辺の平池緑地公園、和歌山電鉄貴志川線の甘露寺前駅などを「恋の聖地」としてPRを始めた。
桜色に入れ替え
10月には、同寺の協力で本堂の雨戸をキャラクターの髪色と同じで、恋をイメージする桜色のものに入れ替えて撮影スポットを設置。登場人物にふんしたコスプレーヤーらが集まるようになり、3連休の11月21~23日は、多い日で500人近くが訪れた。また、同寺でも、桜色と黄緑色のグラデーションで彩った華やかなご朱印を新たに用意。ご朱印目当ての参拝者も増えているという。
撮影スポットは12月13日まで(7日は除く)で、ご朱印は当面、午前10時~午後4時に授与する予定だ。山下
周辺にもスポット

寺周辺でも、恋の聖地の取り組みを進める。
同市は、平池緑地公園に新たな観光スポットとして、「恋」と刻まれた木製のモニュメント(高さ約2メートル)を設置したほか、和歌山電鉄貴志川線・甘露寺前駅では、老朽化した駅名看板を桜色と黄緑色の看板に新調。沿線住民でつくる「貴志川線の未来をつくる会」が用意した同じ色ののぼりと共にホームを彩っている。
また、駅構内にガチャガチャの「恋みくじ」を設置。ナギの葉が、葉脈が縦に走って裂けにくいため、昔から「恋のお守り」とされてきたことから、カプセルの中にはおみくじと、同寺境内に植えられているナギの葉を入れる巾着を入れた。
企画した市地域創生課は「これを機に恋の聖地として根付かせ、若い女性をターゲットに、観光客が訪れる町にしたい」としている。