読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

若き日の諭吉、父の本売り長崎留学…「福澤家蔵」の印押された漢文の書物見つかる

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

福沢諭吉(福沢記念館提供)
福沢諭吉(福沢記念館提供)

 中津藩出身で慶応義塾の創立者、福沢諭吉(1835~1901年)が青年時代に蘭学らんがくを志し、長崎への留学費用を捻出するため遠戚に売却した漢文の書物が見つかった。父の蔵書で、大分県中津市歴史博物館で開催中の企画展で公開しており、市教委は「立身出世を志した若き日の福沢を物語る貴重な資料」としている。(河村輝樹)

福沢が留学資金を得るために売却した「荘子因」(大分県中津市提供)
福沢が留学資金を得るために売却した「荘子因」(大分県中津市提供)
福沢家と渡辺家の所蔵を示す印影が重なっている(大分県中津市提供)
福沢家と渡辺家の所蔵を示す印影が重なっている(大分県中津市提供)
発見された書物を紹介する松岡学芸員(右)
発見された書物を紹介する松岡学芸員(右)

 市教委によると、見つかったのは古代中国の思想家、荘子の思想を解説した古典「荘子因」(全6巻)。中津藩の国学者・渡辺重名の子孫が三重県で保管していた。書物に押された印が、福沢家の所有を示す「福澤ふくざわ家蔵」の印影と一致した。上から「渡辺氏記」が押印されている。

 慶応義塾福沢研究センター(東京都)が所蔵する渡辺の孫で福沢の遠戚、重石いかりまろの自叙伝(複写)には、1854年頃、福沢が幼少の頃に他界した父・百助ひゃくすけの蔵書を購入したとの記述がある。福沢が売却したとしており、記述を裏付ける発見になるという。

 百助は下級武士だったが漢籍に造詣が深かったとされる。福沢の著書「福翁自伝」では、長崎留学後に家の借金整理のため、百助の蔵書を15両で臼杵藩に引き取ってもらったと書き残している。荘子因に関する記述はない。

 重名の子孫が数千点の資料の取り扱いをセンターに相談し、3月から市教委と共同調査していた。市教委の松岡李奈学芸員は「家計が苦しい中、留学資金をどうつくり出したかが明らかになった。福沢の学問に対する情熱に思いをはせてほしい」と話した。

 企画展「福沢諭吉の書」は、中津市歴史博物館と市内の福沢諭吉旧居・福沢記念館で来年1月9日まで開催。福沢が英語で書いた書簡や創作の漢詩など43点が並ぶ。

 博物館は一般300円(中学生以下無料)、記念館は高校生以上400円、中学生以下200円(未就学児無料)。いずれも午前9時~午後5時で、博物館は月曜休館。問い合わせは博物館(0979・23・8615)へ。

無断転載・複製を禁じます
スクラップは会員限定です

使い方
1698061 0 エンタメ・文化 2020/12/13 19:30:00 2020/12/13 20:31:59 2020/12/13 20:31:59 福沢諭吉(福沢記念館提供)=提供撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201213-OYT1I50043-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)