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「工匠の技」無形遺産 伝統建築 継承へ弾み…「若者 知るきっかけに」

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 国連教育・科学・文化機関(ユネスコ、本部・パリ)が無形文化遺産として登録を決めた17の技術「伝統建築工匠こうしょうの技」。ユネスコの政府間委員会による承認から一夜明けた18日、日本各地で喜びの声があがった。

「先人が作ってきた建具を残していきたい」と語る石山さん(山形市で)
「先人が作ってきた建具を残していきたい」と語る石山さん(山形市で)

 17の技術の一つ「建具製作」で、全国伝統建具技術保存会の理事長を務める山形市の石山孝次郎さん(68)は「先人の技法や工法を、何十年何百年と残していくことに責任を感じている」と語った。

 寺社などの重要文化財の修復では、必ず現場に赴き、建築当時に近い樹齢の木材や国産の漆などを用いる。保存会は2002年に建具屋など約100社で設立されたが、高齢化などで54社に減っている。

 岐阜県白川村にある世界遺産、合掌造り集落の「茅葺かやぶき」技術を継承する白川郷かや屋根技術舎の社長、和田茂さん(62)は、「合掌造り集落の世界遺産登録と併せて、二重の名誉だ」と喜んだ。合掌造りの屋根は30~40年ごとに葺き替えられる。集落では年に4、5軒が行い、住民総出で手伝う「ゆい」の助け合いの精神で伝統を受け継いでいる。

 400年以上の歴史を持つ金沢市の「縁付金箔えんつけきんぱく製造」は、手すき和紙を加工した「箔打紙はくうちがみ」に金を挟み、1万分の1ミリに打ちのばして金箔にする技法。金沢金箔伝統技術保存会の松村謙一会長(60)は「若い世代に、金箔の技術を認知してもらうきっかけになる」と語った。

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1712272 1 エンタメ・文化 2020/12/19 05:00:00 2020/12/19 05:00:00 2020/12/19 05:00:00 「プレッシャーはかかるが、先人の職人が作ってきたものを残していく」と意気込みを語る石山理事長(17日午後3時59分、山形市十文字で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201219-OYT1I50018-T.jpg?type=thumbnail

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