「嵐」ラストライブ、ファンに感謝の28曲…相葉さんや桜井さん涙
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12月31日をもって活動休止となった人気グループ・嵐が同日夜、東京ドームでライブを行い、インターネットで生配信した。NHK紅白歌合戦出演のための中断を含め、3時間あまりで28曲を歌いきった。

嵐のメンバー5人を乗せた宇宙船が、東京ドームの真上に接近するイメージ映像で幕を開けた。ドーム内には、大きなミラーボールのような球体があり、それが上下に開くと5人がそろって姿を現した。
「ワイルドアットハート」を手始めに、「サクラ咲ケ」「言葉より大切なもの」「GUTS!」などの人気曲をたたみかけるように披露した。赤、青、緑などカラフルな火柱が上がった「Do you...?」、無数の白い羽根が舞った「明日の記憶」など多彩な演出で楽しませ、Travis JapanらジャニーズJr.たちも駆けつけて、躍動的なダンスで盛り上げた。
無観客公演のマイナス面を補うために、ファンとつながろ企画も行われた。視聴者がそれぞれの自宅で楽しむ様子が映し出されるモニターが多数、会場に設置された「ミーツチャンス」という試みでは、メンバーが「どうですか、楽しめてますか」と呼びかけると、ファンが笑顔でうなずく様子が見られた。
ライブと同時間帯に放送中のNHK紅白歌合戦に出演する際の中断時には、視聴者から嵐へのメッセージを受け付けるサプライズ企画が案内された。寄せられたメッセージは、その後、5人が「感謝カンゲキ雨嵐」を歌った際に、東京ドームの天井に映し出された。松本潤さんが何度も天井のメッセージに目をやったり、相葉雅紀さんや桜井翔さんらが涙ぐんだりと、メンバーは感激していた。
活動休止を前に、嵐が伝えたいメッセージを楽曲に代弁させるような選曲も。「台風ジェネレーション」では、冒頭に「じゃあ、行ってくる。あ、さよならじゃないよね? また会えるから」と、実感を込める二宮和也さんのセリフがあった。「君のうた」では、「共に過ごした」「僕らで描こう」「君の温(ぬく)もり」といった印象的な歌詞がモニターに映し出され、「いつか巡り逢える虹の橋で 同じ夢を見よう」と歌った。最終曲「Love so sweet」を歌い終わった5人は、肩を組んで横一列でステージの階段を上っていき、カメラの方を向いて、「本当にどうもありがとう」「嵐でした」と手を振り、両手をつないで手を高々と掲げた。その後、大きな虹がかかった。
また、この日をもって芸能活動を休止する大野智さんが「明日から自分の時間を大切にちょっと生きてみようと思う。デビューから21年間、ありがとうございました。またね」と語るなど、メンバーが1人ずつ丁寧に感謝の言葉を述べた。