「埼玉ポーズ」仕掛け人、エンタメ愛熱弁し登録者5000人
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埼玉県上尾市出身のクリエイティブ・ディレクター

鷺谷さんは、2019年公開の映画「
19年12月21日に始めた番組「一人演芸協会」では趣向を変え、鷺谷さんは「以前仕事で関わった音楽などエンタメを取り上げ、99人が嫌いと言っても好きなものは好きと話し、仕事しながら気軽に聴いてもらおうと考えた。長く続けるため音声だけにした」という。
仕事の合間にネタを書きため、自宅で約15分の番組を1回で収録する。夜に更新し、これまで300本以上を公開してきた。
地元に関する内容では、「埼玉ポーズは私のバンドの曲に合わせて踊る動画を広める際、記念撮影で生まれた」(昨年2月)「『翔んで埼玉』が日本アカデミー賞の作品賞を取るのは難しい」(同3月)などと率直に語っている。
また、コロナ禍で新規の仕事が出来なかった昨年4月は、タレントの志村けんさんが亡くなった数日後に「死を受け止め切れなかった」と追悼し、政府の緊急事態宣言が出た当日には、リモート動画を編集するパソコンを決心して買ったことも伝えた。
音楽に対する思いを吐露した回も印象深い。昨年10月には、ロックバンドのザ・イエロー・モンキーの曲「JAM」を「不条理と愛を歌ったこの歌が今こそ必要」と熱弁をふるい、NHKの紅白歌合戦については「中島みゆきの『ファイト!』をトリで聞きたかった」と悔しがった。
同月のテレビ番組で、出演者同士を互いに笑わせ合う企画で優勝したAKB48の峯岸みなみさんについて「今年一笑った」と激賞すると、本人のアカウントから「聴きながらちょっと泣きました」と感想が寄せられた。
今年1月3日には、漫画を実写化した昨年末のNHKドラマ「岸辺露伴は動かない」を「奇跡的な面白さ」と評し、語りはキレを増す。鷺谷さんの番組のファンは今やタイや米国、欧州にまで広がっている。鷺谷さんは「エンタメの価値がネット上の評価で語られる時代だが、感動を自分の言葉で息長く伝えていきたい」と意気込んでいる。