コロナ禍で見直された紙の本、販売額の減少幅が縮小…「街の書店」が堅調

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 2020年の紙の書籍・雑誌の推定販売額(電子出版を除く)は前年比1・0%減の1兆2237億円だったことが25日、出版社や出版取次などで作る調査機関「出版科学研究所」の調べで分かった。コロナ禍にもかかわらず、減少幅は19年の4・3%から縮小。外出を控える生活で本の役割が見直され、街中や商店街にある「街の書店」の売り上げが堅調だったという。

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 同研究所によると、書籍が同0・9%減の6661億円、雑誌は同1・1%減の5576億円だった。

「コロナ禍で、普段は売れなかったジャンルの本も売れるようになった」と語る高畑剛さん(右)(22日、東京都杉並区の秀文堂書店で)=武田裕藝撮影
「コロナ禍で、普段は売れなかったジャンルの本も売れるようになった」と語る高畑剛さん(右)(22日、東京都杉並区の秀文堂書店で)=武田裕藝撮影

 一方、電子出版は、電子コミックの好調で同28・0%の大幅増の3931億円。紙と電子を合計した出版市場規模は同4・8%増の1兆6168億円だった。

 漫画「鬼滅の刃」のヒットに加え、学習図鑑や読み物、ドリル類の需要が高まったほか、カミュ「ペスト」など名作を見直す動きも起きた。

 また、大手出版取次トーハンの取引書店を対象にした立地別売り上げデータでは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が出た昨年4月は郊外や住宅街、商店街の書店が、前年同月比で1~2割増加。

 東京都杉並区の商店街にある秀文堂書店では、昨年4~5月にかけ、ペン習字の本が普段の5倍近く売れた。店主の高畑剛さん(56)は「前からやりたかったことに挑戦する時間ができた人が、本を買って勉強したのかもしれない」と語る。

 同区の書店Titleの店主、辻山良雄さん(48)は、「緊急事態宣言で店を休んだ際、半開きにしたシャッターのすき間をのぞき、本を買いに来たお客もいた。自分を見つめ直すのに役立つ本が売れたように思う」と振り返る。

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