がん克服の麻倉未稀さん、60歳「トリプル成人式」参加呼びかけ…元プリプリ富田さんも出演へ
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60歳の人たちが人生のセカンドステージの門出を祝う「トリプル成人式」が2月23日、神奈川県藤沢市からオンラインで配信される。実行委員長を務めるのは、乳がんを克服してステージに復帰し、自身も60歳となった同市在住の歌手、麻倉未稀さん。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、「大変な時こそ、横の絆を深め、前向きに生きるきっかけになれば」と、ヒット曲「ヒーロー」で同年代にエールを送る。
トリプル成人式は2019年、市民有志らが「退職する年齢でも新たな友人と出会い、人生を輝かせたい」と企画。趣旨に賛同した麻倉さんは1回目もゲストとして参加している。コロナ禍でオンライン開催となった3回目の今回は、実行委員長として「藤沢に少しでもゆかりのある60歳で集まろう」を合言葉に、広く視聴参加を呼びかけている。
当日は、同市出身で元「プリンセスプリンセス」ドラマーの富田京子さんや、麻倉さんの友人で歌手の木山裕策さんも出演を予定。藤沢市民会館から、同市の昔の写真やドローンで撮影した現在の映像、藤沢の思い出をテーマにしたトークショーなどを配信する。
麻倉さんは17年に乳がんの手術を受け、乳がん検診を推進する「ピンクリボンふじさわ」を設立。コロナ禍で検診の受診が激減している現状を懸念している。「早く受ければ治るがんもあります。人生100年、みんなで明るく生きていくことの楽しさを共有したい」と話している。
視聴参加は1人3000円。一部は医療関係者に寄付される。録画視聴も可能で、参加者にはイベント後、SNSなどを使って交流も呼びかけるという。申し込みや詳細は「第3回ふじさわトリプル成人式」のホームページで。