明治初期の鉄道施設「高輪築堤」遺構、全面保存を要望「近代日本の至宝」

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堤ののり面を石組みで補強した「高輪築堤」。船が通れるように、一部で隙間を設けた構造も特徴だ(JR東日本提供)
堤ののり面を石組みで補強した「高輪築堤」。船が通れるように、一部で隙間を設けた構造も特徴だ(JR東日本提供)

 JR東日本が高輪ゲートウェイ駅(東京都港区)周辺で進める開発計画区域内で見つかった明治初期の鉄道施設「高輪築堤」の遺構を巡り、現地保存を求める要望書が考古学関連団体からJR東などに寄せられていることがわかった。専門家は「近代日本の至宝」などと重要性を訴えており、JR東は「対応を協議中」としている。

 高輪築堤は明治5年(1872年)に東京・新橋と横浜を結んだ日本初の鉄道区間の一部。当時は海だったこの地域に線路を敷くため、浅瀬に堤が築かれ、そのうちの計約800メートル分が発見された。昨年3月に開業した高輪ゲートウェイ駅周辺では高層ビルなどを建設する計画が進み、JR東は高輪築堤について、一部の現地保存や移築保存で公開展示することを検討している。

 これに対し、日本考古学協会はJR東や文化庁などに提出した要望書で、高輪築堤には国史跡や特別史跡の価値があり、「一部だけの保存や移築という措置では、遺跡の意義を根本から損なう。遺構全体を現地で保存する以外の選択肢はない」と強調。JR東に15日までの回答を求めている。

 産業遺産学会もJR東などに遺構の「発掘規模での保存」を訴える要望書を提出した。同学会の小西伸彦理事は「日本在来の土木技術と先進の西洋技術の融合が見られる類のない遺構。観光資源にもなり、広範囲の保存を望む」と話した。

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