結婚すれば幸せになれる、とは限らない…門脇麦が訴える「人生を変える出会い」「呪縛からの解放」

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 門脇麦が主演した「あのこは貴族」(岨手そで由貴子監督)が26日に公開される。原作は山内マリコの小説。門脇は「だいっ好きな映画。たぶん一生の宝物になると思います」と手応えを語る。(田中誠)

共感するキャラクターは石橋静河が演じた逸子や山下リオが演じた里英。「自分らしさを模索しながら、自分の人生をつかもうとしている人は、すごく魅力的だと思います」=園田寛志郎撮影
共感するキャラクターは石橋静河が演じた逸子や山下リオが演じた里英。「自分らしさを模索しながら、自分の人生をつかもうとしている人は、すごく魅力的だと思います」=園田寛志郎撮影

 演じるのは、東京の「上流家庭」に生まれ育った華子。「お嬢様と言われた時に、誰もがパッと想像できるような典型的なキャラクターにはしたくなかった」といい、綿密に衣装を選び、役作りのため、幼稚園からの一貫校に通っていた友人に知人を紹介してもらい、一緒に食事をした。

 「みなさん『私たちなんて普通です』っておっしゃるので、たぶんそこがポイントだと思いました」

 東京都出身で、幼少期をニューヨークで過ごした。「自由に生きなさい」という両親の方針もあり、「自分で人生を選んできたという実感はあります」。ただ、周囲には華子のような人がいつもいたといい、「すごく遠いキャラクターという感じはなかったですね。祖母のことを思い出しながら演じました」と打ち明ける。

結婚を焦る華子(門脇麦=左)を、親友の逸子(石橋静河)が慰める(C)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会
結婚を焦る華子(門脇麦=左)を、親友の逸子(石橋静河)が慰める(C)山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会

 家族の目もあって結婚を焦る華子は、婚活の末、政治家一家の子息で、弁護士の幸一郎(高良健吾)と出会い、交際を始める。

 「たぶん華子は、『結婚することが幸せ』という確固たる価値観がある人ではなくて、親や姉にそう言われ、何となくそう思っているうちに、強迫観念に変わっていったんだと思います」と分析。その上で、「世の中ってそういうものであふれていると思う。この映画は『こう生きていかなきゃ』という呪縛からの解放の物語なんです」と力を込める。

 そんな華子と対照的なのが、幸一郎と一時親しい関係にあった富山出身の苦学生、美紀(水原希子)。東京の名門大学に進学するものの、家庭の事情で中退。その後、華子と人生が一瞬だけ交差する。

 「一見、輝いて見える人にも、それぞれ悩みがあったり、うまくいかないって思ったりすることって絶対ある。華子と美紀のように、友だちにはなれなくても、ひと言かけ合うだけで人生を明るい方向に持っていってくれる出会いがあると思う」

 完成した作品を見て、「いい映画ができたことがうれしくて号泣してしまった」という。「いい映画」とは――。「皆さんそれぞれ受け取り方があると思うので……」と断りつつ、幼い頃に見た「ローマの休日」を例に挙げる。

 「もう全部が好きって感じです。いい映画、悪い映画って、たぶんこじつけで、結局、その時の自分がどれだけグッときたか、それだけでいい。あの体験が、女優さんになりたいなって思わせてくれ、今の私につながっていると思います」

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1866684 0 エンタメ・文化 2021/02/25 10:58:00 2021/02/25 17:16:43 2021/02/25 17:16:43 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210219-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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