「信長の庭園」か、遺構を確認…敷き詰めた玉石を意図的に配置
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織田信長が築城した小牧山城跡(国史跡・小牧山)の発掘調査で、愛知県の小牧市教育委員会は22日、玉石を敷き詰めた庭園とみられる遺構が本丸の東側で確認されたと発表した。これまでも玉石を敷き詰めた遺構は見つかっているが、意図的に配置されているのが確認されたのは初めて。

市教委によると、遺構は本丸の東側にある石垣沿いで確認。長さ約9・2メートル、幅2~3メートルほどにわたって直径5~15センチほどの玉石が敷き詰められていた。玉石は外部から持ち込んだものとみられる。また、庭園に据えた立石(高さ約1メートル、幅約80センチ)の可能性がある石材も確認された。
市教委では、意図的に立石を据えていることや、植栽の跡とみられる円形状の箇所があることなどから、枯れ山水のような庭園ではないかと推定している。
小牧山城については長らく、「美濃攻めのための一時的な城」と考えられてきた。しかし1994年以降、城下町推定地などの発掘により、3段の石垣を備えていたなど、従来の定説的な見方を覆す考古学的成果が確認されている。
24~26日午前9時~午後3時に現地で資料を配布し、通路から見学できる。雨天中止。
中井均・滋賀県立大学教授(日本城郭史)の話「小牧山城の後に築かれた岐阜城からは各