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「誰も知らない」10代の頃、モンゴルの草原で思い出した柳楽優弥

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 日本・モンゴル・フランスの合作映画「ターコイズの空の下で」(KENTARO監督)が公開中だ。主人公は、モンゴルの大自然の中で旅をしながら成長していく青年。演じた柳楽優弥は「迷っている人にぜひ見てもらいたい。新しいものに出会うこと、チャレンジするのはいいことだと感じてもらえたら」と語る。(田中誠)

一番印象的だったのは、実はKENTARO監督。「日本語の話せるラテンの人って感じ。何をやり出すか分からない監督で、ハラハラしました」=橘薫撮影
一番印象的だったのは、実はKENTARO監督。「日本語の話せるラテンの人って感じ。何をやり出すか分からない監督で、ハラハラしました」=橘薫撮影

 柳楽が演じる道楽者の青年は、実業家の祖父(麿赤児)から、生き別れになった娘を探すよう頼まれてモンゴルの草原へ。モンゴルの人気俳優アムラ・バルジンヤムが演じる旅の相棒と珍道中を繰り広げる。

 2017年の夏、約3週間のロケを行った。英語、モンゴル語、フランス語が飛び交う多国籍な撮影現場。以前から合作映画に興味があったといい、行く前は日本の現場との違いを知りたかったが、「言葉が違うだけで、ほかは全部一緒なんだなって。いい出会い、収穫がたくさんありました」と振り返る。

 KENTARO監督は、海外で育ちマルチリンガル俳優として欧米作品で活躍してきた。その演出方針は「普通にしてて」。「モンゴルにいれば何か感じるし、っていうことだと思うんですね。事前に考え込んで現場に行くことが、あまり意味がない」と理解した。求められたのは即興的な演技。例えば、現地の人と歌い踊るたき火のシーンも、遊牧民の女性の住まいで過ごすシーンも、脚本はあるものの、具体的なことは書いておらず、現場で演出される。

祖父の娘を探し、青年(柳楽優弥、左)は旅の相棒(アムラ・バルジンヤム、右)とともにモンゴルの大地を進む(C)TURQUOISE SKY FILM PARTNERS/IFI PRODUCTION/KTRFILMS
祖父の娘を探し、青年(柳楽優弥、左)は旅の相棒(アムラ・バルジンヤム、右)とともにモンゴルの大地を進む(C)TURQUOISE SKY FILM PARTNERS/IFI PRODUCTION/KTRFILMS

 「言葉も通じないし、一生懸命乗り越えたって感じですかね。演技どうこうっていう感覚が正直ない。ドキュメンタリーみたいというか、自然な演技って何だろうって、改めて考えさせられましたね」

 思い出したのは、デビュー作の「誰も知らない」(是枝裕和監督)の撮影現場。「それはそれで難しいんですけど、自分が本来持っている、いいと思える部分を自分で探しました。10代の時の感覚を思い出せないかなと。20代で作り上げた常識を疑ってみました」。携帯電話もつながらず、「自分に向き合うのにすごくいい時間になりました」。

 完成後、ドイツのマンハイム・ハイデルベルク国際映画祭で、オープニング作品として上映され、国際批評家連盟賞など二つの賞に輝いた。柳楽とアムラが演じる珍道中に、現地の観客から笑いが起こった。「セリフがなくても伝わるんだって。うれしかったですね」

 今年は、葛飾北斎の若き日を演じた「HOKUSAI」(橋本一監督)、NHKのドラマを映画化した「太陽の子」(黒崎博監督)と、さらに2本の主演映画が公開予定。コロナ禍で国際的な移動が難しくなっているが、「自分が好きな日本映画を、世界の人に見てもらえるよう映画祭に行きたい」と夢を語った。

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1879471 0 エンタメ・文化 2021/03/02 11:25:00 2021/03/02 11:25:00 2021/03/02 11:25:00 「PERSON」用 俳優の柳楽優弥さん(19日、東京都港区で)=橘薫撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210227-OYT1I50053-T.jpg?type=thumbnail

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