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東大寺法華堂の秘仏、奈良時代の姿を完全復元…今秋以降に公開へ

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彩色された執金剛神立像を制作した重松さん(右)、彩色した飯沼さん(左)と狹川別当(中央)。左奥は現状のまま復元した模刻像(奈良市で)
彩色された執金剛神立像を制作した重松さん(右)、彩色した飯沼さん(左)と狹川別当(中央)。左奥は現状のまま復元した模刻像(奈良市で)

 東京芸術大などが進めてきた東大寺法華堂(奈良市)の秘仏・執金剛神立像しゅこんごうじんりゅうぞう(国宝)の奈良時代当初の姿を完全復元するプロジェクトが完了し、完成した復元彩色模刻と現状をうつした模刻の2像が東大寺に奉納された。東大寺ミュージアムで今秋以降に公開される。

 執金剛神立像は高さ約1・7メートルの塑像で、天平彫刻の最高峰の一つ。法華堂に創建当初からまつられていたといい、普段は厨子ずしに収められ、毎年12月16日だけ公開される。

 プロジェクトは法華堂の大規模修繕に合わせて2011年に始動。まず東京芸大、東京理科大の研究チームが蛍光エックス線などを使って顔料の分析を行い、わずかに残る色や線から文様の復元を試みた。

 塑像本体は、東京芸大保存修復彫刻研究室の重松優志さん(35)が18~19年に手がけた。「芯に太いヒノキ材を使い、力強さを出している。強固にするため、土に植物繊維を練り込み、天平の工人の意志を感じた」と話す。

 彩色では奈良時代と同じ顔料を作るため、中国から高価な材料を取り寄せる必要があった。担当した日本画家・飯沼春子さん(44)は「鮮やかな彩色を通じ、シルクロードによって日本と世界がつながっていた時代の空気を感じた」と振り返った。

 狹川普文別当は「最新の科学技術によってなしえた復元模刻を、責任をもって、後世に伝えたい」と話した。

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2028099 0 エンタメ・文化 2021/05/03 17:59:00 2021/05/03 17:59:00 2021/05/03 17:59:00 東大寺に寄贈された執金剛神立像の復元彩色模刻、現状模刻(奥)と制作した重松優志さん(右),彩色を行った飯沼春子さん(左)と狹川管長  https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210430-OYT1I50116-T.jpg?type=thumbnail

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