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左手だけで演奏するピアノの国際コンクール、12月に大阪で開催

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左手のピアノ曲の魅力を語る智内さん(箕面市で)
左手のピアノ曲の魅力を語る智内さん(箕面市で)

 左手だけで演奏するピアノの国際コンクールが、12月に大阪府箕面市で開かれる。2018年に続く2回目の開催で、左手用の曲を増やすため新たに作曲部門を設ける。一方、日本センチュリー交響楽団(豊中市)は、左手ピアニストとオーケストラが共演する機会をつくるクラウドファンディング(CF)を始めた。左手だけの演奏は深い音色が特長とされ、関係者は「この奏法ならではの魅力を多くの人に伝えたい」と力を込める。(大森篤志)

 左手だけのピアノ演奏は、両手より弾ける音が少ない分、ペダルを多く踏んで残響を生かした深い音色が出せるといい、両手とは違った独特の魅力を持つ。

 左手用の曲は第1次世界大戦(1914~18年)で右手を負傷したオーストリア出身のピアニスト、ウィトゲンシュタインらのために名曲が多く生まれた。かつては3000曲以上あったとされるが、大半の楽譜が散逸し、現在は300曲ほどしか残っていない。

 こうした曲が今回披露されるのは、12月18、19日に箕面市立メイプルホールで開かれる「第2回ウィトゲンシュタイン記念 左手のピアノ国際コンクール」。アマチュアの演奏部門と、プロを対象とした作曲部門の参加を募っており、コロナ禍のため東京などでも会場審査を行う予定だ。

 新設の作曲部門は1曲5~10分ほどで、入選者の作品は会場で演奏されるほか、楽譜も出版される。実行委員長で、左手のピアニストでもある同市の智内威雄ちないたけおさん(44)は「コンクールを通して演奏者と作曲家を結びつけ、新たな曲が生まれれば」と期待する。

 智内さんは、ドイツの音楽大に留学中だった2001年、指などの筋肉収縮を引き起こす神経疾患「局所性ジストニア」を右手に発症。ピアノをあきらめて指揮者や声楽の道も探ったが、恩師に左手用の曲を勧められてピアノの道を再び歩んだ。現在、教室での指導や公演を通してその魅力を伝えている。

 智内さんは「あまり知られていない左手用の曲を発信するのが私の使命。そうした曲で大勢の人の心を癒やしたい」と語る。

     ◇

 日本センチュリー交響楽団のCFは、左手のピアニストを応援するため、集まった資金をもとに左手用の楽曲を作り、箕面市でのコンクール上位者を招いてオーケストラと共演する場を提供するのが狙い。望月正樹楽団長は「多くの方々に『左手ピアノ』を支えてほしい」と呼びかけている。

 CFの目標額は1000万円。7月5日まで受け付けており、専用サイトから申し込む。返礼品として智内さんのサイン入りCDなどが送られる。問い合わせは同楽団(06・6848・3333)へ。

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2051207 0 エンタメ・文化 2021/05/14 12:09:00 2021/05/14 12:09:00 2021/05/14 12:09:00 左手のピアノ曲の魅力を語る智内さん(箕面市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210513-OYT1I50128-T.jpg?type=thumbnail

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